こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
昨日までの3日間、ビックサイトで開催された「東京モーターサイクルショー」は
無事に閉幕したようですね。
もう既に実車を見られた方も数多くおられると思いますが、デイトナさんブースで
展示された2台のRCMをお披露目したいと思います。
トップバッターは、Z900RS二台目のRCMとなった このマシン
ご紹介しましょう
RCM-632 Z900RSです。
最初のマシン RCM-534同様、お客様からオーダー頂いて製作した車両ではなく
サンクチュアリーのRCMデモ車として製作された2台目のZ900RSになります。
コンセプトは
う~ん・・・ そうですね~
オーナーがいないマシンなので「中村の趣味で造った」が、コンセプトかな(笑)
仕様は最初のデモ車両RCM-534に準じた仕様で それほど大きな違いはなし。
自分の趣味は?と聞かれたなら、足回りに関してはロードレースの世界選手権
Moto-GPを無視できませんね・・・
毎回言ってる事ですが、日本ならではのアフターマーケットメーカーパーツでは
なく、世界に通ずるトップレーシングメーカーアイテムに拘る事。
O・Zレーシングホイール、OHLINSサス、そしてBremboブレーキと
性能と信頼性の二つを兼ね備えた一流ブランドメーカーだけで構成してます。
そんな最高峰メーカーパーツをZ900RSにマッチングさせている製品こそが
サンクチュアリーの母体となるノーブレストの自社製品 SCULPTURE。
前回のブログでも語りましたが、自社製品、あるいは内製開発と言ったパーツは
3Dモデリング等のスキルありきで、本当に社内で開発するには欠かせない技術。
企画→採寸→2Dキャド→3Dモデリング→試作→製品によってはテスト走行と
量産まで実に長い道のりなんですよね・・・(;^_^A
サイレンサーにはナイトロレーシング ヴァリアントチタンのブラックをチョイス。
長さは300mmショートタイプの方にしました。
自分が思うZ900RSのカッコいいスタイリングとは、前後ホイールも含めた
足回り全体が外装パーツよりも長く見える事で、サイレンサーも短くする事で
シャシーが前後に長く見える事からショートタイプを選択したんです。
足回りに対して、ボディ系など他の部分をなるべく前後に短く見せると言う事で
欧米のカスタムバイクなどに多く見られるバランス感ですね。
ちなみにここからはRCM-632ならではの新アイテムをご紹介しましょう。
まずはサンスター製OZレーシングホイール専用ワークスエキスパンドディスク。
前回ブログでもご説明しましたが、ホイールハブにダイレクトオンでディスクを
取り付ける事ができる、OZホイールの為にラインナップされた特別な逸品です。
サンスターさん、国美コマースさん、 本当にありがとうございました <(_ _)>
続いては、ナイトロレーシング アルミサブフレームKIT。
既に「エンジン下側」には、ナイトロレーシング アルミダウンチューブが装備
されており、そこに追加できる「エンジン上側」の強化メンバーパーツです。
シリンダーヘッド後部のエンジンハンガー単体剛性を強化しつつ、フロント側の
エンジンマウント部と連結される形のサブフレームKIT。
ナイトロレーシング アルミダウンチューブ専用のアップデートパーツとなるため
ダウンチューブが装備されてる個体のみが対象と、ひねくれたヤツです (^_^;)
実は最初からこの「エンジン下側」と「エンジン上側」の 強化構想はありまして
本来なら「コンビネーションKIT」として同時リリースされる予定だったんです。
ところがアルミダウンチューブKITの開発を進めていた当時、先ほどの説明通り
採寸→2Dキャド→3Dモデリング→試作→製品化の流れに則って 進めたまでは
良かったものの その頃はもうここ数年の過剰業務状況に突入しており、どうしても
サブフレームの作図を着手できなかったんです。
こんな経緯から随分と遅れてしまいましたが、この春ようやく形になりました。
既にダウンチューブを取り付けられてる方達はサブフレームを追加するだけでも
OKですし、「ダウンチューブ&サブフレーム コンビネーションKIT」として
同時装着するも良しの二本立てとなっております (^^ゞ
RCM-632 Z900RSは、RCMのデモ車両として製作されました・・・
故に、オーナーがいて オーナーからカスタマイズをリクエストされた訳ではなく
私達サンクチュアリーの好みで造られたマシンです。
ようするに、わかり易く言えば「中村好みに好き勝手に造られた」って事 (^^ゞ
まじめにコンセプトを語りますと「足し算し続けるカスタム」にあらず・・・
あえて純正ノーマル部分を意識的に残し、だけども大胆なパーツチェンジはする。
大胆にチェンジしたパーツは世界で認められし大手メーカーパーツだけで厳選し
本物だけが持っている、レーシングの誉れ高き その機能美で魅せる。
「中村好みに好き勝手に」とは、この2つの草案を具体化したものでした・・・
今週27日発売【月刊ヘリテイジ&レジェンズ】の誌面上に自分のコラム連載が
あり、そこでこのRCM-632についてより詳しいコンセプトをご紹介してます。
ご興味ある方は そちらを是非とも見て下さいね。
また、4月からはライコランド東雲店さんでの展示が予定されておりますので
同じく、ご興味ある方は実車を見て頂ければと思います。
さぁ!
次はどんなZ900RSのパーツを開発しようか・・・
そして、どんなZ900RSのRCMを造ろうか・・・
楽しみにしていて下さいね! (^^)/
Special Thanks! 担当メカニック郡 & モデリング担当羽石