こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
このブログは(NOBLESTのブログの方がいいかな・・・)と 悩みましたが
ずっとサンクチュアリーの方で連載して来ましたから、やはりこっちのブログでと
思い、今書いております。
皆さん本当に、大変お待たせを致しました。
RCM-534 Z900RSが正にタイトル通りに完成を迎えました・・・ (^^;)
今回より(前編)&(後編)の2回に分け、画像多数でお見せしたいと思います。
12月に入って間もなく、少し早い時間から出勤して車に積み込み開始・・・
本日は完成したRCMを2台 スタジオで撮影するべく、これより出発します。
都心に向かう6号線の渋滞は相変わらずで、この路線は常に慢性的で改善しません。
むしろ首都高環状線の方がスイスイ流れており、みるみる目的地が近づいて来ます。
やっと、つきましたよ~~~ ( ̄▽ ̄;)
6号線の三郷から1時間、首都高環状線はたった10分と言う、実に摩訶不思議な
高速移動でした。
カメラマンはいつもの如く、富樫さん・・・
左上にチラッと見えてる赤いテールカウルは、RCM A16R Zレーサー3号機で
こちらも後日あたらめてご紹介する予定です。
てな訳で、前置きはこの位にして (^ ^;)
ご紹介しましょう。
RCMー534 Z900RSです。
長い間RCMの主力だった 空冷Z系車両が枯渇し、いよいよ本当に手に入らない
時代を迎えた事から、今年のテーマを節目の ”節” と名づけ 次世代のRCMを!と
製作が始まったZ900RSのRCM・・・
”節” と名付けた今年の内に完成して、何とかカッコがついたかと・・・ (;^ ^A
このZ900RSは、NOBLESTのオリジナルパーツを開発する事に尽きた。
RCM化にあたって 車両を分解したり組んだりと言うよりも、どちらかと言えば
存在しない部品を設計し、試作しては試し付け 改良を繰り返し量産に辿り着くと
言う、そんな地道な作業が同時期に集中した事で時間が掛かった事・・・
そして何より、この2年間のRCMオーダー数が かつて経験がない規模の台数で
多忙極まり なかなか進められなかった事も時間が掛かった原因でした。
そんなZ900RS専用のNewパーツ達を、これよりご紹介したいと思います。
トップバッターは、NOBLESTの主力製品でベストセラーのひとつでもある
OHLINS倒立エクスチェンジモード、通称 ”ExMパッケージ” です。
使用しているフロントフォークはFGRT207で、色はゴールドフォークのみ。
このRCMー534では、Z900RS用のO・Zレーシングホイールに 変更を
しておりますが、基本 ノーマルホイールに対応しているKIT・・・
唯一の条件は Fディスクローターをノーマルの φ300から φ310、または
φ320に大径化する必要があり、キャリパーはノーマルでも取り付けが可能。
このRCMー534では、Z900RS用サンスターφ320ディスクと ブレンボ
ラジアルマウントキャリパーGP4-RXの組み合わせで変更しております。
”倒立ExMパッケージ” は ステアリングステムKITまで付属されたパッケージ。
ステムのスペックは、ノーマルのオフセット値34mmに対し、ExMはわずかに
ショートオフセットさせ30mmに。左右フォークスパンはノーマル210mmに
対して 少しだけワイドにした216mmに設定しました。
画像に写ってるステアリングストッパーは 左右ピ-スを入れ替える事で、僅かに
ハンドル切れ角を変えられるもの・・・
そのストッパーピース取り付けをシャッフルしても どちらでもハンドルロックは
掛かる設計になっています (^^)v
付属される上下ステムはバーハンドル専用のみのラインナップですが、アルマイト色は
シルバー&ブラックの2色から選択でき、メーターやホーン、ヘッドライトステーなど
装備系もノーマルがボルトオン! ブレーキホースは別途 ご用意頂く必要があります。
フロントフェンダーもこの画像のものは塗装されていますが、パッケージでは同じ物で
カーボン製が付属され、もちろんABSセンサーも取り付けできる様になっている。
問題は納期でして、肝心なFGRT207倒立フォークが欠品しており、次回は年明け
4月以降入荷になるとの事で、ご注文順にバックオーダーとさせて頂く形になるかと。
少し納期に時間が掛かりますが、本格派サスペンションOHLINS製倒立フォークに
拘る方にはお勧めのExMパッケージでした!
弊社製品ではないですが、先日ご紹介しましたサンスター製ワークスエキスパンド
ディスクは、Z900RSにO・Zレーシング製ホイールを装着した車両のための
専用ローターと言う、かなりのレアもの・・・
φ310とφ320の 2種類ありますから、倒立ExMパッケージにも適しており
アダプターを介さずに ディスクをホイールにダイレクトマウントできる優れもので
こちらは販売元の国美コマースさんにお問い合わせ下さい (^^♪
このOHLINS製リアショックの プリロードアジャスターステーもオリジナル。
リザーバータンク風のプリロードアジャスターを画像の様な感じで取り付けできる
ステーで、タンデムブラケットと共締めするだけで取り付けが出来るもの ♪
何となく 角度とか位置とか、自分好みの取り付けにしたくて製品化してみました。
これがそのプリロードアジャスターステーで、材質はサビに強いステンレス製。
ブラックコート仕上げで、近日中に販売されます。
本当にちょっとしたアイテムなんですが、随分雰囲気が変わるものですよ (^^)/
さぁ、続いても大物パーツのご紹介。
SCULPTURE製 Z900RS専用 リアスイングアームです!
このRCMー534はO・Zホイールですが、ノーマルのリアホイールももちろん
取り付けできるボルトオンスイングアームなのが、従来のSCULPTUREと
違うところ・・・
ブランクスイングアームではない、完全車種専用設計にてラインナップしました。
この画像のアームにはスタビライザーが追加されており、オプションメニューと
して承ります。
同時に ”Bremboリアキャリパー用ブラケットKIT” も、出来上がりました。
シルバー&ブラックの2色から ご選択頂けます。
ノーマルスイングアーム もしくはSCULPTUREスイングアームの、どちらも
取り付けが可能で、ノーマルのリアホイール&リアディスクに対応した製品です。
こちらもABSセンサーを取り付け出来る構造で、そのハーネスをクランプできる
部位までワンピースで削り出したと言う、非常に贅沢なブラケットです。
問題はこちらも納期でして・・・
リアキャリパーブラケットは在庫ありますが、スイングアームはまだ数ヵ月ほど
掛かる見通しで・・・
なんか・・・ こう言う所が もう一つピシッと出来ずに、すみません <(_ _)>
詳しくはNOBLESTの製品窓口まで お問い合わせ下さい。
この異様なのは(笑) ナイトロレーシング製のリアフェンダーレスKIT。
いや~~~ これも納得が行かなくて、やり直しの連続でしたねぇ・・・ (-_-;)
ナンバーステーの角度をわずかに可変出来る構造で、これは立てている時・・・
こちらがナンバーを寝かせた状態で、角度だけでなく上下の位置もスライドできて
ランセンスランプは脱着式構造となっています。
いわゆる ”リアフェンダーレス~っ!” ってものではなく、現行SSマシンの様な
スポーティーなリアフェンダー回りを連想できるイメージで造りました。
まぁ、 簡単に言えば 凝ったもんにしたかったんです・・・ (^_^;)
Z900RSのRCMを製作するにあたり、メインコンセプトとなったテーマが
「デコレーションバイクにしない事」 で、とにかくこの一言に尽きたと言えます。
足し算のカスタムではなく 引き算も取り入れる事で、洗練された都会的な高級感と
存在感を演出する・・・
遊び心も取り入れますが、優先すべきはバランスの良いスタイルと清潔感、そして
そこから感じる事が出来る、ビッグバイクらしい ワンランク上の貫禄がコンセプト
でしたから、自ずとパーツ達もその趣向で造られました。
次回はいよいよ待望のアルミダウンチューブKITをメインにご紹介しますよ~!
ご期待下さいね。
(最終回 後編に続く)