こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
およそ10日ぶりのブログ更新です。
それでもサンクチュアリーのブログは、こうして更新できているのでまだ良いのですが
まずいのはノーブレストブログですねぇ~
ディンクスブログは2週に一度ペースで更新できてますが、ノーブレストブログの方は
は、もう一ヵ月以上経ってるな・・・
めげずに頑張りますが・・・ ( ;∀;)
もう歳も歳なんで、帰宅後 夜中にブログを書き始めると翌日がきついんスよね (;^ ^A
さて、グチも終わりましたし(苦笑) 本題に!
またまた「納車後になっちゃいましたがシリーズ」のRCMをご紹介しましょう。
千葉県在住 T・Hさんからオーダー頂きました、このマシン。
RCM-589 Z-1です。
Z-1も生誕50周年と言う事で、今年は世界中あちこちでZ-1にちなんだイベントが
開催されたみたいですね。
フルオリジナルからカスタム車まで 複数部門で表彰が行われたらしく、その際の画像が
海外から送られて来てるのですが、なかなかご紹介できなくて・・・
ドイツではユーザーや関係者の投票で、RCM Z-1が総合3位 カスタム部門で1位に
輝いた模様!
なんとか頃合いを見て、ご紹介したいと思ってるんですけどね~ (^ ^;)
今後ますます入手が厳しくなるであろうZ-1を 自分好みにカスタマイズするRCMを
選んで頂いたオーナーさん達には「良かった ♪」と思って貰いたいので、これで終わり
ではなく「もっと更に良いものを」と増々完成度をあげるべく、精進は続きます。
このRCM-589 Z-1のオーナー T・Hさんにも満足して頂ける様、アップデートな
コースの仕様にて製作。
ご依頼頂いたのは今年3月なんですが、サンクチュアリーの業務が超過密になっており
なんと・・・ 8ヵ月間も掛かって、ようやく昨日 無事納車となったんです。
「ゆっくりでいいよ」と時間を頂いている方ならともかく、「普通の納期で欲しい」と
希望されてる方々には 8ヵ月間はさぞかし長かった事かと・・・
こんなに時間かかるのは 言い訳無用でダメですよね、申し訳ありませんでした <(_ _)>
エンジンは耐久性のマージンをしっかり残しながらも、十分パワフルに走れる仕様で
ライフ&パワー 2つのパッケージを併せ持たせた様なメニューで組み上げました。
最高出力はもちろん上がっていますが、ややトルクの厚みを持たせる方向でST-1の
ハイカムとし、バルブは5.5mmステムの軽量ビッグバルブ化・・・
Z系用のハードレートバルブスプリングを使用出来る様にと 専用の軽量リテーナーを
採用し、カムのランプでタペット内の構成パーツに悪影響がでない様にしています。
最新鋭の電子制御ホーニングマシンH85Aで シリンダークリアランスを精密仕上げし
5.5mmステム専用バルブガイドに交換後 シートリフェーサー HM-2000EVOで
同軸精度とシール効率に優れたシートカットをビッグバルブフェイスに適したシート径と
ステムエンドセットの同長で完成度高い内燃機加工を施しました。
他にも振動低減やレスポンスアップに直結するクランクシャフトリビルドに、完全燃焼を
促すツインプラグ加工など、全ての精密内燃機加工をディンクスで施工しているんです。
また、せっかくの大型オイルクーラーコア採用ですから、その放熱性能を発揮し切るべく
トロコイド式ハイプレッシャーオイルポンプも当然 内蔵済みですよ (^^)v
アップデートされたエンジン動力を受け止めるのは、リア180ワイドサイズ化された
17インチハイスペックラジアルタイヤ・・・
もちろんフレームも、サンクチュアリーオリジナルSTAGE-Ⅱ補強を施し その他にも
295mmスパンのレイダウン、ドライブチェーンオフセット軌道インライン処理など
良質なフレーム剛性アップと 足回りパーツ側寸法との整合性化を図りました。
そんな足回りパーツは、OZホイール・OHLINSサス・Bremboブレーキの
世界選手権 MOTO-GPマシンに採用されてるトップメーカーブランドのみで構成。
ワークスチームからプライベートチームに至るまで、世界選手権は最高峰のレースを
展開してますが、ハイレベルなレースになればなるほど 使用するパーツへの信頼性は
求められるもの・・・
だから選手権のマシンに採用されているパーツと言うのは ネームバリューだけでなく
ホイールならホイール、サスならサス、ブレーキはブレーキと、それぞれに特化した
得意分野での世界最高峰メーカー品だけが採用される傾向です。
それら名のある老舗メーカーのパーツは 性能はもちろん、信頼性も同時に高く、故に
真剣勝負の場で多く使われていると言う訳なんです。
ハンドルバーは、最近ではもう圧倒的にリクエストが多いデイトナさんのオリジナル
RCMコンセプトバー&ヘビーウェイトグリップエンドのコンビ。
グリップエンドが重めのウェイトとして機能しており、かつ、M8ボルトでしっかり
締め付け出来る事から ハンドルに伝わるバイブレーション(振動)を大きく低減化。
更にボルトでの締結構造な為 きちんとトルクを掛けて固定する事ができ、走行中に
脱落してしまうトラブルがなくなったんです。
この辺の話は経験された方でないと、このハンドルバー&グリップエンドの 本当の
ありがたみは わからないかも知れませんね・・・
デイトナさん、いつもありがとうございます (^^)/
外装ペイントは T・Hさんからリクエストされたカラーリングで、ブラック基調の
重トーンの中にも艶やかなキャンディカラーが映え、遊び心でのグラデーションも
センスの良い、嫌みのないカラーリングだと思いました。
見て良し、洗車し磨いても良しのビジュアルですが、もちろん走って良しの造り込みを
最優先にしています。
車体の性能は言うにおよばず、エンジンもパワフルながら扱い易さに重点おいた仕様で
オールラウンドな乗り方ができる事でしょう。
世界中での枯渇から、軒並み中古車相場価格が跳ね上がってしまった空冷Zシリーズ。
丸Zこと このZ-1こそはパイオニア的存在の機種であり、最近のZ900RS人気の
原点とも言えるでしょう。
Z1-RやMK-Ⅱも個性豊かでカッコいいですが、何と言っても結局はZ-1ありきだと
言えるんじゃないですかね。
T・Hさ~ん!
昨日の納車は 雨降りでの配達となってしまったので、もしかしたらまだ乗られて
ないかも知れませんが、お時間できましたら乗ってみて下さいね!
RCMオーナーだけで集まっているクラブ ROCのイベントも、最近は定期的に
開催されており、1日コースでのプチミーティングやショートツーリングなども
やってますから、そちらも是非 ご参加頂ければと思います!
RCMだけが集まってランデブー走行する その様は、そりゃあ~ もう・・・
「凄い」の一語ですから (;^ω^)