こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
真夏の猛暑から打って変わって、だいぶ秋が深まりつつある 今日この頃・・・
今月8日に筑波サーキットで開催されるレース TOTまで間もなくと言う時期
ですが、例によってスタジオ撮影に赴くべく 首都高を目指しております。
今日の撮影は 計3台・・・
当然ハイエース2台にて移動しており、スタッフは佐々木・湯浅。原の3名編成。
彼らはすでに、昼の店屋物の事しか考えてませんが・・・ ( ̄▽ ̄;)
いつもの東京 某スタジオに到着しました。
この日は一部 パーツ撮影もあって、終わりまで相当忙しい日になる事でしょう・・・
なのに彼らは、昼の店屋物の事しか考えてません。
気持ちを入れ替えて、トップバッターからご紹介しましょう (^^;
久々かもの、RCMクラフトマンシップ車両・・・
RCM-527 Z1‐Rです。
ここ数年でベース車両の枯渇がどんどん進んでおり、買えない訳ではないんですが
値段が上がる一方と言う 空冷Z系・・・
程度は悪くなっているのに 値段は高くなってると言う悪循環から、リーズナブルな
価格帯で製作販売してるRCMクラフトマンシップ車両が なかなか造れなくなって
来ていました。
そういう意味でも このRCM-527 Z1‐Rは、久々のクラフトマンシップ車両。
リーズナブルな価格 = スペックも大した事がない? と、連想しがちでしょうが
このRCM-527は決して大人しい ベーシックな仕様ではありません。
RCM十八番の17インチホイールシャシーを主体にST‐Ⅱフレーム補強を施し
ワイドレイダウン、インライン処理などの専用加工はもちろん、足回りパーツの
グレードにおいても高い水準のメニューで構成されています。
Brembo製 CNCラジアルマウントキャリパー484や、O・Zレーシング製
アルミ鍛造 GASS RS‐Aなど、おなじみの世界最高峰メーカー品を 惜しみなく
採用しました。
この辺りのパーツをもう少しグレードダウンさせるだけで、実は随分と安くなるん
ですが、よくわからないメーカーの製品は使いたくない事から ここはRCMらしく
トップブランドの逸品だけをチョイスしました。
エンジンも妥協なし・・・
クランクシャフトは最近かなりの確率で増えているフルリビルドを行ってます。
組み立てクランクを一度分解し、コンロッド大端内部やクランクピンが著しく
消耗してる個体の場合は 部品取りクランクから健全なパーツ移植を行った上で
ベアリングを新品に交換・・・
同時に位相ズレを修正し、限りなく新品に近いコンディションになっています。
その他はもちろん、いつもと同じくミッションドッククリアランス調整に始まり
クラッチハウジングアッセンブリー交換、シリンダーボーリングにデッキ面研。
焼結合金製オーバーサイズバルブガイドへの入れ替えとシートリングカット加工。
他にも多数、対策部品組み込みを行ってオーバーホールしました。
フルガンコートされたエンジンも含めて、外も中も どちらも良い仕上がりです。
Z1‐R最大の泣き所となるマスク回りの重量感は、メーターを純正流用での
軽量な樹脂製デジタルメーターに変更する事で ハンドリングは別モノに・・・
速度が上がって行くに連れフラフラとロールし出したり、ワインディングで
加速・減速時にステアリングに挙動が発生したりするノーマルZ1‐R特有の
あの感覚は このRCM-527においては相当改善されており、実走行では
別モノと感じる事が出来るでしょう。
シートもこのRCM-527用にと、廃番になっているナイトロレーシング製
RCMコンセプトシートを用意しました。
このシートは ルックスが魅力なだけでなく、足つき性も改善されていますので
製品として復活させたいのですが、いかんせん 型がへたってまして都度修正を
必要としてる事から廃番になりましたが、RCMでは毎回 一個一個ワンオフに
近い形でご用意している次第なんです。
その他 見た目では確認できませんが、ASウオタニSP‐Ⅱなど装備も充実。
確実にスペックレベルの高いコンプリートバイクとして完成しました。
少し前まではこういうZ系RCMを 年に10台位はクラフトマンシップ車両と
して製作し ご紹介できていたんですが、昨年後半頃からベース車が増々高騰し
無い訳ではないんですが 以前の様には行かなくなりました・・・
今もZ系ベース車は ここ本店に複数台あり、これからも製作は続けて行けるん
ですけど、少しづつ条件が厳しくなっているのは間違いない事実です。
何とか少しでもコストアップにならない様、頑張ってるんですが なかなか・・・
むしろ、時代の流れと共に 今までは大丈夫だった部分やパーツにお金が掛かる
様になって来ていて、逆に高くなったりする事があるほどで・・・
ほんと・・・ 困ったもんすよ・・・ (;^ ^A
RCM-527 Z1‐Rは現在、ここサンクチュアリー本店のショールームにて
車両価格¥488万円(税別)の販売価格にて 展示ご紹介をしています。
現車は画像よりも素晴らしいので、ご興味ある方は是非 実車を見て頂きたいと
思います (^^)/