こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
実は中村・・・
GPz1100と言うバイクが好きなんです。
20歳の頃に乗っていたと言う経緯もありますが、なんと言いますか・・・
トリケラトプスみたいなルックス、デカイ車体、そして空冷4発エンジン!
ノーマルの車体はワインディングで全然ダメ! まるっきし走らないけど、
しっかり手を加えてあげればコーナリングマシンと化す!
いいよなぁ~ GPz・・・( ̄▽ ̄)
もしもZ1-Rが存在してなかったらGPz1100に乗ってたかもと言う位
実は好きなんですよね~
今回はそんなGPz1100のお話。
茨城県在住H・Kさんからオーダー頂きました、久々GPz1100のRCM
ちょっとだけ画像多めにて(その1)です!
モノサス車と言う事もあってか、Z系と比較して あきらかにシートレールの
パイプ径が細いGPz1100のフレーム。
いつものフレームと大きく異なるフレームですが、エンジンマウントだけは
Z1000J/R系と同じラバーマウント固定式なので、ここは定着化した
加工を施したいと思います。
板厚3.2mmのSS400材から切り出して、曲げ込んで造ったブラケット。
これが新しい、対策タイプのリアエンジンマウントになります。
まだブランク状態ですから、形や寸法を微少に擦り合わせる必要があります。
リアのエンジンマウント部、左右を基準にクランクケースを治具代わりにし
先ほどのブラケットをクランクケースにダイレクトに取り付けされる位置に
あわせて、3.2mmマイナスさせたノーマルのエンジンマウントカラーを
挟み込んで溶接してやります。
ブラケットの本溶接が終ったら、左側 プレス合わせエンジンマウントの上側
ボルトの貫通部だけを切り落として・・・
切除した開口部を塞ぐプレートをコンターで切り出し、蓋をする様に溶接。
今気が付きましたが、ま~た手袋してませんな この男は・・・
まったく (;^_^A
ラバーマウント式エンジン特有の対策加工が完成しました。
クランクケースの前側がラバーマウントな為、加速&減速時にエンジンが前後に
動こうとするのですが、リジットになっているリアエンジンマウントの構造が
ケースとエンジンマウントの間にカラーを入れており、それぞれのパーツが動き
易い上にマウントボルトも長い事から、すぐにそのボルトが反ってしまうんです。
この構造はZ1000J/R系と全く同じで エンジンマウントの対策と言うより
”補強” と呼べるのかも知れません。
この補強を行う前まで、Z1000R系によく見られるリアマウントのカラーを
溶接で固定する手法を取っていたんですけど、あれだとまだエンジンが前後に
動いてしまうので、ゼファー1100等に採用されてる ”ケース直付けステー” を
ヒントに補強の手法を変えたんです。
変更後は全くエンジンは動く事なく、ボルトも曲がらなくなって 劇的に改善。
今ではすっかりこの手法が定着化しました。
ちなみにGPz1100は メインのセンターパイプに曲がりが見られる個体が
多いのも特徴・・・
ブレーキングで反ってしまったのか、あるいは軽い転倒などで反ってしまうのか
その理由はわかりませんが もの凄く弱いのは確か。
そこもカバーするべく、月並みな形状ですが φ22パイプの補強を追加しており
これも絶対に効果絶大でしょうね。
あれ?
事務仕事で急にテンション下がってるよ・・・
人って向き不向き、あるんだな~ (^_^;)
まぁ、他機種用の新品純正パーツを流用して進化させつつ よりフレッシュな
車体や電装にするのは NinjaスポパケNewTYPE-Rから学んだもの。
GPz1100も同じくメーカー在庫の確認をしつつ手配をしています。
まだフレーム完成ではありません!
SCULPTURE製のゼファー1100用ステアリングステムを仮組みし
イグニッションスイッチを取り付けて、ステアリングロックの掛かり具合を
確認しました。
集中式イグニッションスイッチのステアリングロックがきちんと掛かるよう
この段階で先に加工を完了させておくんです。
そうこうしてたら到着しました!
イギリス ナイトロン社製のGPz1100用オーダーメイドリアショック!
「GPzはモノサスであるべき!」と、中村は思っています。
まぁ、無理やりコンベンショナルな2本ショックにする人はいないか・・・
リアサスをオーダーメイドした理由は、このリザーブタンクホースの長さを
ベストな位置に持って行きたかったからです。
既にこのリザーバータンクを固定するブラケットの図面も書きあがっており
車体を組んで行く工程の中で行き詰まらないよう、全て計画的に構想済み。
これが ”RCM” の造り込みなんです。
ようやくフレーム完成!
このあとパウダーコーティングへと旅立ちます!
それにしてもフレーム加工ネタのブログが続くなぁ・・・
たまたまなんですが RCMの新規オーダーが結構多く、まだ他にもフレームの
加工ネタが沢山あるんですよね~
次のブログではエンジンものを紹介したいと思います。
H・Kさ~ん!
なかなかブログに出て来ないな~・・・ って、思ってたでしょ
安心して下さい。
やってたんです (;^_^A
= お知らせ =
酷暑もそろそろ終わり?と言う季節が近づいて参りました。
RCMオーナーズクラブ ”ROC” の世話役達から秋のツーリングを開催しますと
連絡が来ています。
9月29日(日曜日) 関越方面
ROC公式LINEと掲示板にて詳細を見れますので、RCMオーナーの皆さん
是非 ご参加下さいね~! (^^)/