こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
激闘続きの忙しさの中、オーストラリア&台湾 2台の輸出RCMも終了し
モーターサイクルショーも終わって「これで本店のペースは戻るはず!」と
はかない想いで祈っている 今日この頃 (^_^;)
ブログも元のペースに戻さねばと、自らに鞭打って奮い立たせております。
では、本題に!
茨城県在住H・Kさんからオーダー頂きました、久々の空冷GPz1100
RCM-643(その2)です!
ゼファー1100用SCULPTUREスイングアームはコンベンショナルな
ツインショック仕様なため、モノサス化にあたり加工が必要です。
セミオーダーメイドしたナイトロン製リアショックを用いて、リアサス回りの
リンクを構築するのですが、測定した結果、タイロッドとドライブチェーンが
干渉するためリンクボディの幅寸を詰める事にしました。
ニードルローラーベアリングが圧入し ”削りしろ” がどの位残るのか、リンクの
寸法を測った結果、結構 ”取りしろ” がある事がわかりました。
これならタイロッドの位置を左右で大きく内側に取り付けする事が出来ます。
リンクボディの幅詰め切削はフライス盤を使うんだろうな?と、思っていたら
旋盤を回してました。
なるほど、だからさっきの画像でベアリング圧入部の内径を測定してたんですね。
先ずはジュラルミンのムク棒を削り出して、それをベアリングの圧入部に挿入し
圧入したジュラルミン棒をチャックに加えて回したと言う訳です。
画像でもわかるくらい、結構削れてますね (^^)v
立ち上がった車体。
暫定で、転がし用のスイングアームとホイールが取り付けされた状態です。
この後 H・Kさんから「やっぱりセパレートハンドルやめてバーハンに」と
リクエスト頂き、急遽 バーハンドル仕様に変更しております。
オリジナルワンオフパネルの3連メーターを固定するブラケットを切り出し
カウルステーに溶接しておきましょう。
数日後、パウダーコーティングされたカウルステーが戻って来ましたので
早速取り付けます。
既にデイトナさんからリリースされているRCMコンセプトハンドルバーと
グリップエンドに変更されてますね。
アッパーカウルステーは10mmローダウン加工しました。
わずか10mmですが、10mmって言ったら そりゃ随分違うものなんですよ。
これを20mmとか下げてしまうと、もう見た目に大きく違和感が出ますから
雑なサジ加減は禁物なんです。
細かく・・・ とにかく細かくです。
スイングアームはSCULPTURE製のゼファー1100用を流用。
ピボットのフィッティング加工を終わらせ、これよりリンク回りの加工溶接に
入ります。
TIG溶接は毎度、なぜか中村がやってます・・・
やらされてます (;^ ^Aモ~
タイロッドのマウント、そしてトルクロッドマウントまで溶接完了。
アームがスイングした際にリアサスのスプリングがアームに干渉しそうな
クリアランスだった為、スプリングの干渉を防ぐ逃がしも造っておきました。
スイングアームがパウダーコーティングされ、来週には戻って来るでしょう。
ブログ(その1)が昨年9月の更新でしたので、約7ヵ月もの間(その2)が
更新できておりませんでした・・・
H・Kさん、本当に申し訳ありません <(_ _)>
とにかく、ここからはドンドン進めて行きます!
見事なトリケラトプスを造り上げてみせますので、今後の展開にご期待下さい!