こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
来年春に開催されるMCショーに向けてのRCM製作が早くも始まっており
只でさえ多忙な中、業務が更に圧迫しているサンクチュアリー本店。
新しいデモ車の製作は もう今年の春から企画されていたとは言え、未だに
製作が続いているオーダーメイドRCMを疎かにする事もできずで、連日に
渡り濃厚な日々が続いております。
それら 新デモ車の紹介はいずれお見せするとして、先ずはここまで製作に
時間が掛かっているRCMを完成させねばなりません。
そんなRCMの中の一台・・・
久々の進捗をお見せしましょう。
茨城県在住H・Kさんからオーダーを頂きました、空冷GPz1100
RCM-643(その3)です!

クランク芯出し、ケースアッパーデッキ面研、シリンダーブロック上下面研と
ボーリング&ホーニング、そしてFCD材によるオーバーサイズバルブガイド
入れ替えリーマ加工、シートカット&セット長合わせと、全ての内燃機加工が
精密レベルで施工されエンジンが組み上がりました。

ジュラルミンA2017Sのムク棒を旋盤で削り出しているのは、エンジンの
クランクケースに収納されるマウントカラー。

リアエンジンマウントの造りを根本的に変え、マウントボルトへの応力集中は
解消できてるので、加速&減速時にエンジンが前後方向に動く事は無いにしても
リアエンジンマウントだけに仕事をさせているのも確かな事・・・
クランクケースのラバーをリジットに変更するとクランクシャフトからの振動が
伝わり易くなりますが、それでもできるだけ複数個所でエンジンをホールドする
そんな構造にするべく、ラバーからジュラルミンのカラーに変更する訳なんです。

10mmほどローダウンされたアッパーカウルブラケット。
ほんの僅かな数値に感じるかも知れませんが、完成した時の見た目は全く別物。
10mmって言ったら、そりゃ~もう・・・
全っ然! 違いますから (;^_^A

そんなアッパーカウルを暫定で取り付けてみて、勝手にうっとり・・・ ( ̄▽ ̄)
このあと、外装カラーリングへと旅立ちました。

リアショックは、都合良いリモートホース長のものが他メーカー品ではなく
ナイトロンにてセミオーダーメイドしたもの。
それをようやく取り付けまして・・・

幅詰め加工したリンクボディもパウダーコートされて戻り、Ninja用の
車高調整機能付きタイロッドでスイングアームを固定。
ピロボール部に使用してるM12ボルトは まだ暫定でのステンレス製ですが
ステンレスは柔軟性があって曲がる可能性があるため、機械構造用炭素鋼か
もしくはクロモリ合金鋼で製造されているボルトを準備しています。

マフラーは、一品物で製作した 空冷GPz1100用ナイトロチタンメガホン!
”NITRO RACING” のエンブレムを堂々 リベット固定します (^_-)-☆

メインハーネスは、ゼファー750の純正品を流用するべく取り寄せ済みで
相当格闘しておりました。
電装パーツが年式違いでしか揃わず、合わせるのに もの凄く大変なんですが
では何故? ゼファー750用を使ったのかと言うと・・・

空冷のハーネスと言うのもありましたが、現行式のジャンクションボックスを
使用できる点にも魅力があり(もちろんボルトオンではないですが・・・)故に
ゼファー750用を選んだんですが、年式によってメーカー欠品してる物もあり
その年式違いをハイブリッドさせるべく合わせるのに格闘してたんです (^_^;)

ジャンクションだけでなく、イグニッションスイッチもゼファーの年式違い。
新品であるメリットはもちろん、集中式でステアリングロックが掛かります。
こだわらなければ もっと簡単だったんでしょうけど、苦労の甲斐があってか
良い電装系で纏まりました (^^)/

ここまで相当な時間を費やして今に至る、RCM-643 空冷GPz1100。
いよいよ10月後半、完成するかも!?
H・Kさ~ん!
他にも山の様な台数のRCMオーダーが重なっておりまして、相変わらずバイク
カスタムブームが続いてるサンクチュアリー本店ですが、何とかゴールが見えて
来ましたので、ラストスパート お待ち下さいね~!





