こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
一年コースの長期製作にて、全身全霊を注ぎ込まれている1台。
神奈川県在住 K・K さんの入魂! RCM-519 Z‐1(その4)です!
最初から「1年かけて!」と言う長期製作コースの場合、その進行ペースを管理
マネジメントするのが意外に難しいもの・・・
他の車両を担当しながら このRCM-519の完成に至るまでのスケジュールを
イメージして行きますから、作業は時々でも いつも頭の中に置いておかなくては
なりません。
時折 納品されて来るパーツもあり、このカーボン転写されたライトケースと
ウインカーボディも RCMー519用に加工されたもの・・・
こう言うのが揃うと早速取り付けしたくなるのが心情ですから、他の仕事を
一端止めて取り組みます。
コツコツ進めて行けるのは 最初から1年越しの製作と決まっているからですが
このマシンの様に力の入った一台だと早く完成した姿を見たいと言う誘惑もあり
複雑な心境になってるのは 中村はもちろん、梅田も同じでしょう・・・ (^^;)
メーターからヘッドライト そして前後ウインカーと、統一したカーボン転写で
揃えました・・・
今現在はメッシュホースへの施工を試みており、上手くのるなら配管回りにも
施す予定です (^^)
いつもと違う雰囲気のOHLINSエクスモ-ドパッケージは、サンクチュアリー
メカブランド製のラジアルキャリパーサポートをブラックアルマイト処理化して
フォークボトムを合わせてカラーコーディネート・・・
O・Zレーシング GASS RS‐Aホイールに、Brembo CNC GP4‐RX
ラジアルキャリパーと、SUNSTAR RCMコンセプトワークスエキスパンド
ディスクローターの組み合わせは、正に蒼々たる世界のトップメーカー逸品であり
本物志向の整然たる迫力に圧倒される想い・・・
こりゃあ~ ゴージャスですよ・・・ 見てて あきないもん・・・ (;^ω^)
TW社製の6速クロスミッション&チェーンラインEVOシステムが まだ暫く
納品されそうもないとの事から、梅田は先ず エンジン腰上メニューを仕上げて
しまう作戦に出ました・・・
ツインプラグホール加工を前に、吸排気ポートの拡大研磨に取り組んでいます。
予めシートリング下 10mm位の位置まで 同径に刃物で切削拡大し、そこから
リューターを使って掘って行く・・・
エンジンのスペックにおいて 排気量の変更や高圧縮化は大きな要因となりますが
それだけに頼らない、吸排気の充填効率向上はエンジンの耐久性を損なう事なく
底上げしてくれるメニューですので、ここはより効率良いポートに仕上げるべく
入念に研磨をしています。
そしてこの頃、日本の輸入元であるモトコルセさんからSTMスリッパークラッチ
KITが送られて来ました・・・
今年になってから数多く採用するケースが増えている スリッパークラッチKIT。
Zレーサー3号機でもスリッパー機構の追加は必須課題となっている・・・
純正流用もアリですが、トップレースで長年使用されて来たSTM製が より信頼性
高く、かつ好みのスリップフィールである事から今年は相当沢山仕入れたんです。
RCM-519でもK・Kさんからのリクエストで このSTMスリッパークラッチ
KITを組み込むんですが、EVO6が未だ入荷せず しばらくお預けですわ (;^ ^A
オイルポンプはもちろん トロコイドローター式をチョイス・・・・
ご存知な方も多いと思いますが、定評あるYRPレーシング製トロコイドポンプを
サンクチュアリーが正式にパテントの使用許可を貰って復刻したもので、とにかく
その絶対性能が素晴らしい逸品。
4サイクルエンジンのオイルポンプが時代と共に ことごとくトロコイドローターに
なって行った事・・・ わかる気がします。
油温の低下は確実で、循環系のめぐりが良いと こうまで違うものかねと・・・
オイルポンプを従来のギヤ式からトロコイドに交換する事で 体感できるものが
あると言うのが一番の驚きでした。
実際 Zレーサー3号機でテストライドし、決勝まで使用して効果があった事は
わかってたんですが、ここ数ヶ月の間に何十台と交換した車両オーナー達から
「油温下がりました!」と聞かされ 改めてその高性能ぶりを知ったほど・・・
今更ながらですが、キャビテーションに強いトロコイドローター・・・
キャビテーションと言うZ系ポンプ特有のネガを対策できる事は 本当に凄くて
つくづくトロコイドならではの特性だなと感じさせられます。
RCM-519でも K・Kさんから「もちろんトロコイドで!」とリクエストを
頂いているんですが、日本全国の業者さんやユーザーさん達からも日々オーダーが
入っており、連日 組んでは出荷の繰り返し・・・
実は昨日 早くも第2ロットが完売してしまい、今は第3ロットの入荷を待っている
状況でして、次の90個目に向かい既にバックオーダーが かさんで来ておりますが
入荷するまでの間、今しばくお待ち頂ければと思います <(_ _)>
余談ですが、トロコイドポンプをオーダー頂く中で 沢山の人達とお話する機会が
あるんですけど、皆さんトロコイドローターの利点や φ4ピンの構造意義など・・・
ほんとまぁ~ よく知ってるなと・・・ 驚かされましたよ (;^_^A
そしてそんな皆さんから頂いた 応援のメッセージに、改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
K・Kさ~ん!
入魂の1台、RCM-519 Z‐1!
まだまだ長い旅が続きますが、次回ご来店で また色々打合せをしたいと思います。
よろしくお願いしますね~!