こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
今日は比較的すごしやすいですが、毎日 暑いですね~~~・・・ ( ̄▽ ̄;)
NOBLEST製品業務部門ブログの吾希人の飛び入りブログで、イベントの模様が
紹介されてましたが、こんだけ暑いとバイクに乗る事自体が辛いとも言えるでしょう。
ましてや空冷Zは エンジンを空気だけで冷やしてますから・・・
「こんなに暑くて本当に冷えてんのかな~?」 なんて、つい 疑ってしまいますよね。
それにしても、もはや吾希人に頼らないとブログ更新されない状況で・・・ (;^ ^A
そんな状況が故、今回も既に納車している新しいRCMをお見せしたいと思います。
またまた納車完了後のご紹介シリーズで、もはや開き直ってますが ( ̄▽ ̄)
ご紹介しましょう。
千葉県在住 H・Tさんからオーダー頂きました、このマシン
RCM-595 KZ1000MK-Ⅱです。
御覧の通り、前後輪18インチホイールシャシーで造り込まれた RCM MK-Ⅱです。
そもそもMK-Ⅱを始めとしたZ1やZ1-Rなど空冷Z系車両は、もはや絶滅危惧種と
なっており、今ではベース車を入手するだけでも大変な事は もう皆さんご承知な通り。
そんな厳しい時代の中、オーナーのH・Tさんも悩みに悩まれ このRCM-595を
製作する決意をなされたんですが、本当に欲しいと切望されてる方ならそのご判断は
間違っていないと思いますね。
そのくらい、本当に厳しいんです。
コンセプトは、18インチのノスタルジックな出で立ちでありながらも ハードランの
期待に応えられる現代的ポテンシャルを持たせる事・・・
遠くからパッと見た目、印象は昔ながらの空冷Zたるシルエットでも よくよく見れば
各部は現代水準レベルに寄せられており、このハイブリッド感が ”New18インチ”
とも呼べる仕様になったと思います。
その典型例とも言えるのが、この ”18インチホイール用 ExMパッケージ” です。
OHLINS正立φ43フォークを用いながら、KZ1000MK-ⅡのFホイール
Fディスクがボルトオンで取り付け出来る。
18インチホイールとφ43のOHLINSフォークを組み合わせる事自体に当初
違和感を覚えており 暫く積極的になれなかったのですが、ここ1年ほどで意外にも
リクエストが多く、Fフォーク本体のサスペンションとしての性能を考慮するなら
確かにOHLINSはお勧めですから「よし やろう!」と開発を始めました。
対象となるホイールはMK-Ⅱのホイールで、Z1-Rなども同じホイールになります。
このRCM-595では、ビトーさんのMK-Ⅱ用のマグタンホイールを履いてますが
PMCさんのSWORDホイールなどでも MK-Ⅱ用であればボルトオン取り付けが
可能なパッケージ・・・
ただ ExMパッケージとして、φ43フォーク用のSCULPTUREステムKIT
が必要になる為、ステムKITが最初からパッケージに含まれております。
その他 φ320のMK-Ⅱ用フロントディスクと40mmピッチフロントキャリパーの
購入が別途必要となり、併せてブレーキホースなども要変更ですが、この18インチ
OHLINS ExMパッケージの登場で、毎回ホイールカラー等をワンオフしていた
手間がなくなりますから、ご要望されていた方達のお役には立てると思います (^^)/
エンジンは φ71ピストンで1mmオーバーサイズ仕様へボーリングした1045㏄。
盛りっ盛りのトルク&パワー路線ではなく、あくまでも堅実なオーバーホール遂行を
する事に重点を置いた、いわゆるライフパッケージエンジン。
それでも、ヨシムラミクニφ38TMR-MJN DSFキャブにASウオタニSP-Ⅱと
ナイトロレーシングが誇る最高峰チタンマフラー、ウェルドクラフトエキゾーストの
組み合わせで、実用走行域におけるフィーリングは充分満足頂ける仕上がりでしょう。
”ライトチューン” と言う、最近ではあまり聞かなくなった表現のエンジンながらも
トルク&パワーが上昇しているのは確実で、イコール熱対策は行っておいて損はなし。
今も尚オーダーが切れる事のないイチ押しパーツ、ハイプレッシャーオイルポンプは
トロコイドローターならではの高性能であり、早い段階で採用が決まっていました。
大型のラウンドオイルクーラーコア 上から下まで一杯にオイルを流して、油温制御を
論理的に実現しています。
酷暑続きの今の時期だと ”空冷”だけの冷却に頼らず、”油冷”の効果をも得られるのが
このトロコイドローター式オイルポンプの真価と言えますね。
リア回りは ExMパッケージの様なボルトオンKITがない為、SCULPTURE
18インチホイール専用スイングアームに合わせて ホイールカラーをワンオフ・・・
こちらも同じくMK-Ⅱ用のマグタンホイールで、リアディスクもSUNSTAR製の
MK-Ⅱ用を取り付けていますが、ノーマルより小径のφ250ローターを使用しており
そのためリアキャリパーブラケットもサンクチュアリーメカブランド製のZRX用を
流用してキャリパーを取り付けしています。
シートは着座部が幅狭になっている、デイトナ製RCMコンセプトCOZYシート。
ここは17インチであろうと18インチであろうと、変わらずのベストチョイスに ♪
スピードメーターは純正のリビルドで、タコメーターのみSTACK製ステッピング
メーターを内蔵させたメーターレイアウト。
メーターパネルのデザインが左右で異なりますが、電気式タコメーターに拘っている
方ですと そこはあまり重要ではないみたいですね (^^)
ハンドルバーもデイトナRCMコンセプトバーで、ヘビーウェイトグリップエンドが
M8ボルトでしっかり締め付け固定できる 振動低減に効果ありの優れもの・・・
シートもハンドルバーもグリップエンドも、全てサンクチュアリー取り扱いではなく
デイトナさんから販売されているものですから、ご興味ある方は全国の量販店さんに
お問い合わせして頂ければと思います。
オーナー H・Tさんも 好みの仕様に仕上がっているらしく、実車を見て大変喜んで
おられました!
造り手側としても喜んでもらえると、やった甲斐があって嬉しいものなんです (^^♪
ここ1~2年は空冷Z系RCMのオーダーが立て込んでおり、製作中の模様をマメに
ブログでご紹介できておらず、こうして完成車をお見せするのも納車後になってから
と言うパターンが増えてしまって大変反省すべき所なんですが、いかんせん、本当に
どうなっちゃってんの?・・・(;^ ^A て言う位のZ系RCMオーダーが入って来て
いるので、自分もブログ更新をする時間が取れず ある意味で厳しい状況である事は
皆さんにご理解頂きたいと思います。
この魅力あふれる 空冷Z系車両の枯渇がなければ、まだ状況は違ったんでしょうね。
でも H・Tさんを始めとする多くの方達が、このRCM-595同様 ご自分の理想と
具現化されてますから「もうZは自分には届かないな・・・」 なんて 諦めたりせず
最後まで夢の実現に向かって貰いたいと思っています。
H・Tさ~ん!
RCMオーナーズクラブROC10周年記念ミーティングへの参加も表明して頂き
ありがとうございました~!
9月18日までに慣らし走行、終わってるといいですね~! (^^)/
= ROC10周年記念ミーティング =
ここに来て続々と参加表明が増えており 今すごくワクワクしております!
今回は ”オールジャパン” の名に相応しく、遠方からのエントリーもあって 今までの
ROCイベントの中では過去例のない最大規模になりそうな勢い!
と言う訳で もう9月18日はサンクチュアリー本店もその日店を閉めて 日曜出勤の
スタッフ総出で行く事になりました・・・ (;^_^A
コース走行希望枠は まだ少しだけありますので、走りたい方はまだ間に合います ♪
ミーティングとして参加希望の方は 広い隣接駐車場がありますので、お車でご来場
頂いて大丈夫ですからね!
皆さん、ROC掲示板にてお待ちしてますよ!