こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
面目ありません!
また、更新が滞ってしまいました・・・ ( ̄▽ ̄;)
まったく・・・ うちの会社 一体どうなってんのか・・・
”激務” から ”超務”? いや、 ”鬼務” とかに変えようかなと思ってます(苦笑)
本題に入りましょう。
高知県 H・Aさんからオーダーを頂きました、空冷ZのRCM。
最初から「1年かけて製作を!」と、ご希望頂いて臨んだのですが、むしろ逆に
1年貰えていて良かった~・・・ (;^ ^A と言うこのマシン・・・
ご紹介しましょう。
RCM-563 Z-1です。
セパレートハンドルにブラック一色の外装カラーが 70年代風な雰囲気を醸し出して
おりますが、よく見れば 現代の先鋭的チューンを随所に垣間見れる・・・
正にそんな仕様の一台と感じます。
オーナー H・Aさんから見積もりのご依頼を頂き、オーダーを承ったのが 昨年の春。
シリアルナンバーがRCM-563と少し前のナンバーに感じられる様に、ちょうど
1年越しで完成したZ-1でしたが、1年前と今とでは ベース車の価格がだいぶ違い
「たった1年で随分変わったもんだなぁ・・・」と、今更ながらに痛感させられます。
改めて思いますが、凄い早い勢いで 空冷Z系車両の事情が変わったんですね・・・
見た目の最初の印象とは裏腹に、前後17インチホイールでのローリングシャシー。
筋肉質に見えるワイドサイズのリアタイヤは、現行のハイスペックラジアルタイヤを
装備できるリムサイズで、慣らし走行が伴う最初の納車時ではありましたが、銘柄は
ピレリディアブロROSSOクワトロを履かせています。
「この十数年間で、オートバイパーツの中で最も進化したのはタイヤ」との名言通り
17インチだからこそ選べる最新鋭のラジアルタイヤをお試し頂きたいと思います。
ホイールにはイタリアのホイール専門メーカーとしての名門、O・Zレーシング製
アルミ5本スポークPIEGAをチョイス。
Moto-GPや ワールドスーパーバイク選手権等で既におなじみの、GASS RS-A
ではなく、PIEGAなのはオーナー H・Aさんからのリクエストで、更に言えば
バフポリッシュ仕上げのオーソドックスなスイングアーム表面処理も、H・Aさん
からのご要望にて仕上げました。
OHLINS製の正立フロントフォークは、NOBLESTがリリースしている
ExMパッケージで、XJR1300のレングス800mmフォークをベース。
Brembo製キャリパーに、SUNSTAR製RCMコンセプトFディスクと
定番な組み合わせで、定量化に裏付けされた間違いない足回りに仕上がってます。
エンジンは1mmオーバーサイズのピストンを用いて、チューニングと言うよりも
オーバーホール性に重点を置いたライフパッケージ仕様・・・
オールブラックカラーのガンコートエンジンに、ナイトロレーシング製の手曲げ
チタンマフラー、そしてベーシックなTMRキャブレターと言う硬派な組み合わせ。
それでもトルク&パワーはノーマルから格段に向上していてパワフルになっており
耐久性重視とは言え、オイルクーラーの性能はしっかり使い切りたいところ・・・
完成が見えて来た終盤でトロコイドローター式ハイプレッシャーオイルポンプへの
交換をご希望されました。
これからの時期、トロコイドオイルポンプはあきらかに違う威力を発揮してくれる
事でしょうから ご期待下さいね ♪
SCULPTURE製 TYPE-Ⅲトップブリッジに デイトナ製セパレートハンドルの
組み合わせは、肉抜きされたデザインも含めてビジュアル的にそそられるもの・・・
ハンドルの絞り角度も自然で、切れ角もノーマルよりは少ないながらも実用的な角度で
収まっております。
あとは、セパハンでの長距離走行がどうかですねぇ~・・・
最近「やっぱりアップハンにしたいな」なんて言う人が増えてる気がするんで (^_^;)
1年越しでの製作をご希望頂き、1年ちょっと掛かってしまったのは、ここ数年の
RCMオーダー数が尋常ではないからで、とにかく自分も含め毎日がてんやわんや。
でも この1年程でZ-1の相場価格は相当高騰しましたから、H・Aさんの買い方は
ある意味でナイスな判断だったのかな・・・ なんて、ふと思いました。
ナイス・・・
死語かな? (^_^;)
空冷Zは、本当の楽しいバイクなんです。
これは自分だけでなく、Zを所有されてる方なら ノーマル派であれカスタム派であれ
皆さん同じ価値観だと思うんですけど、このエンジンが実に独特の趣がありましてね。
ひと言で表すなら「あきないバイク」
この先こういったキャラクターのバイクは、もう世に出て来る事はないんでしょうね。
このRCM-563は 既に検査登録も終わり、ロードテストまで完了しております。
今まさに、オーナーの元へと嫁入りする前の状態ですな (^^)/
H・Aさん! 大変お待たせを致しました!
1年ちょっと、お待ち頂いた甲斐のあるマシンです。
ご時世が許してくれるならですが RCMオーナーズクラブROCの関西イベントで
お会いしましょう。
その時はよろしくお願いしますねっ!