こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
大阪府在住 T・Kさんの、Ninjaスポパケ NewTYPE-Rが完成しました。
ご紹介しましょう。
RCMー540 Ninjaスポーツパッケージ NewTYPE-Rです。
従来のスポーツパッケージTYPE-Rから 大きく進化したNewTYPE-R。
旧TYPE-Rとの違い 充実度は飛躍的なもので、高い完成度を誇っています。
圧倒的な差は、まずはエンジン・・・
新車時に近いコンディションにするべく、全分解されたエンジン鋳造部品は
全てガンコート塗装を施し、内部もウェットブラスト処理で見違える状態に。
クランクシャフトはダイナミックバランスを行い、ジャーナルをラッピング。
メタルのオイルクリアランスを適正化してコンロッドを組み直し、クラッチ
ミッション回りは消耗部品系を交換後、Z系同様 ドッククリアランス調整を
施しました。
オイルポンプはトロコイドローター幅が大型化された吐出量の多い後期型に
アッセンブリー変更し、オイルクーラー等 ”ポンプ圧力ありき” バイパス系の
循環も健全化されています。
経年劣化著しいシリンダーブロックはウェットライナーの水圧検査を行った後に
ヴォスナー NOBLESTパッケージのオーバーサイズピストンでボーリング。
ウォーターポンプも新品の後期型へと変更して、これまた ”ポンプ圧力ありき” の
ワイドラジエーターへと換装・・・
油温と水温、どちらもオーバーヒート知らずの優れた冷却性能を発揮します。
その他にもジェネレーターチェーン、ワンウェイクラッチ、ロッカーアームなど
多数のパーツをファイナルエディションの対策パーツへフルコンバート・・・
持ち得るノウハウを駆使したベストコンディションエンジンに仕上がっています。
ビジュアル面で目を引くのは、何と言ってもこの倒立フロントフォーク・・・
”OHLINS倒立エクスモードパッケージ” の新型ですね!
ブレーキキャリパーはもちろんラジアルマウントで、イタリアBrembo製。
ホイールも同じくイタリア O・Zレーシング製のGASS RS-Aで、前後の
ディスクローターは日本のSUNSTAR製 ワークスエキスパンドディスクと
世界最高峰メーカーのトップラインナップだけで構成しました。
SCULPTUREスイングアームには 7N01リブ角パイプにモナカ合わせの
ガセットを組み合わせたスタビラザーを上レイアウト・・・
180ワイド化されたリアタイヤに合わせて オフセットしたドライブチェーンは
エヌマチェーンさんからリリースされているナロータイプ、EK530RCMで
その幅狭のドライブチェーンは要所 クリアランスが厳しい部分に余裕をもたらす
だけでなく、回転時のフリクションロスをも大きく低減しています。
ナイトロレーシングのNinja用ショートテールエキゾーストは、もはや
定番の人気マフラー・・・
ステップやシートレールに対し ギュッ!と密着させてある、マフラー軌道が
個性的なエキゾーストで、使用するサイレンサーチョイスによって 幾つのも
様相を見せます。
オーナーのT・Kさんから「お任せします!」と頼まれたカラーリング・・・
プレッシャーが掛かる中 (;^_^A 主色をキャンディライムグリーンで選択。
さり気ない所ですが、ミラーをマジカルレーシングさんのカーボンタイプとし
前後ウインカーはノーマル形状の少し小型タイプへと変更・・・
RCM Ninjaスポーツパッケージでは、こういった補器類等をなるべく
ノーマルから大きくかけ離れたデザインの物にしない様 配慮しています。
そのため、アッパーカウルもノーマルウインカーが取り付け出来るタイプしか
採用していないんですがこれは意識的に行っている事で、カワサキでデザイン
された外装パーツや補器類と言うのは 何気ない様に見えても見事にバランスが
保たれていると考えており、故に 敢えて変更したくない部分と言うのがあって
狙いがあって行っている事なんです。
シートはデイトナさんのオリジナル製品、RCMコンセプトCOZYシート!
これもドライブチェーン同様、自分達サンクチュアリーの製品ではないですが
デイトナさんがラインナップしてくれてる事から形状にムラが出ない 高品質な
シートとなっており、自分達も仕入れるだけで済むため 大変な恩恵を授かって
いるものです。
エヌマチェーン様とデイトナ様には、本当に感謝・・・
ありがとうございます <(_ _)>
かつてはノーマルをメンテナンスし そのまま使用する事が多かったメーターは
最近こう言ったオリジナルメーターへと変更する事が増えました。
アルミプレートをベースに、カーボンプレートを切り出してハイブリッドさせた
メーターパネルは完全オリジナルのデザインで、見た目にもスパルタン・・・
そしてNewTYPEーR特有の、もう一つの大きな進化であるメニューこそが
1枚の画像ではご紹介しきれない電装系のフルコンバートで、2000年以降に
生産された純正パーツを用いての総交換・・・
全ての電装部品をより近年のバイク用にする事で全て新品にする事ができ、また
個々のパーツレベルでの性能向上やリペアパーツ入手の容易化など、メリットは
多岐に渡った魅力的メニューなんです ♪
ここまでの完成度に拘る様になったのは、そもそもはNinjaの中古車で
良い状態の個体がめっきり減った事がきっかけでした・・・
10年前ならA9~A10あたりで、とびきり状態良い車両があったんです。
でも、今はA12以降の車両でも 痛んでる中古車が多い・・・
特にすぐ目につく所ではなく 隠れた部分の痛みが酷いので、一見きれいでも
実は程度が悪かった・・・ なんて、そんな車両が凄く多いんですよね・・・
RCM Ninja スポーツパッケージ NewTYPEーRは、やはりここ数年
Ninjaの中古車相場価格が値上がりし続けているのと、各メーカーさんの
パーツが幾つか値上がりしている事から、スタートエディションと呼んでいる
最初の仕様車の価格を見直しさせて頂いています。
2021年度モデルからは細かいスペックが随分変わりまして、2020年度
モデルよりも高額になってしまいますが、それでも十分価値のある1台なので
ご興味ある方は是非 お問い合わせ頂ければと思います。
ちなみにこのRCMー540は、2020年度モデル最後の1台・・・
でも
T・Kさんからのアップグレードが凄くて 結構な額になってます・・・ (;^ ^A
T・Kさ~ん!
大阪のコロナ、すごい数になっている様ですので、くれぐれもご注意なさって
下さいね~!
自分達がいる千葉県も大阪を追うかの如く、サンクチュアリー本店のある柏市と
自分が住んでいる市川市が まん延防止等重点措置地域になってしまいました。
お互い気をつけて行きましょうね (・・;)/