こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
この夏もRCMの問い合わせが途切れる事なく続いています。
やはりダントツ人気なのは空冷Zで、そこは変わらないなぁと痛感させられて
いるのですが、皆さん以前よりもエンジンに力を入れる傾向を感じています。
Z系のエンジンは個性的なので、とにかく面白いんですよねぇ・・・ (-ω-)/
また 最近では、RCMクラフトマンシップでの【再販売車両】が続いており
「あれや これや」と、目まぐるしい日々を送っております。
【保証付き委託販売車両】が増えましたが、間違いなく絶対お得な再販売車両
ですから、気になる方は是非お問合わせ下さいね。
さて本題です。
広島県在住 K・Yさんからオーダーを頂きました、このマシン・・・
空冷Zに負けじと、これまた面白い サイドカムチェーンエンジンの源たるマシン。
ご紹介しましょう
RCM-594 Ninja スポーツパッケージ NewTYPE-Rです。
594と少し前のシリアルナンバーで 実際かなり長い製作期間を要しています。
ベーシックなスポーツパッケージNewTYPE-Rスタートエディションでは
なく、相当個性的なアップグレードが追加された事から時間を頂いたんですが
その甲斐あってか、オーナーK・Yさんが思い描いた仕様になったと思います。
500番台のシリアルナンバー車で 未だに完成していなかったのは2台だけ。
その2台の内、RCM-584 MK-Ⅱはオーナー様の事情から来年3月納車の
予定で進めてましたが、こちらのRCM-594 Ninjaは完成次第納車で
進んでおり、いよいよゴールが見えて来ました。
RCM-163 Ninjaスポパケ TYPE-Rのオーナーであるタレント
”水野ちぱる”の直筆サインが入ったタンク。
ご本人に直筆サインを書いて貰った上にクリアー塗装を吹いてるのですが
油性マジックにウレタン系クリアーを吹いても大丈夫なものなのか?など
事前に試験をしており、宅急便でのやり取りも含めて意外に手間の掛かる
工程で実現させました。
数あるアップグレードの中の一つ、OHLINS倒立ExMパッケージには
O・Zレーシング製GASSRS-AホイールとBrembo製CNC484
ラジアルマウントキャリパーが組み合わさり、RCMらしいフロント回りを
構成しています。
リアタイヤのサイズはK・Yさんからの要望で、なんと200をチョイス!
SCULPTURE製スイングアームは幅200のタイヤにも対応してますが
ドライブチェーンラインは大きく外へオフセットせねばならず、ノーマルの
95mmから105mmへ10mmオフセット。
結果、左ステッププレート取り付け部の下側フレームにドライブチェーンが
思いっきり被ってしまった為、その部分のフレームを10mm外側へ延長し
ナット部分も切除して段付き型ヘッド極低頭ボルトを用いてインライン処理。
ナイトロレーシングステップの左側はKITに装備されている長さ10mmの
凸型カラーを取り外すだけでフレーム延長に対応するので、ステッププレート
下側の造り直しが不要。
予測して設計しておいたナイトロステップの構造が見事に役立ってくれまして
大昔の発想に助けられる、そんなリア200タイヤの採用でした。
エンジンにはNewTYPE-R標準メニューのオーバーホールが施されてます。
ファイナルエディションエンジンのスペックを基本とした メーカー対策部品に
全て変更している仕様で、同時にメタルベアリングやコンロッドボルト&ナット
ゴム系ガイドパーツなど典型的な消耗品もひと通り交換しています。
ですが それら部品の交換は当然の事であり、それでオーバーホールが完了した
なんて訳ではありません。
クランクシャフトジャーナルのラッピングに、釣合い試験機上でのダイナミック
バランス。
新品オーバーサイズピストンへの変更に伴う、シリンダーブロック水圧検査後の
ボーリング&ホーニング。
オーバーサイズ径バルブガイドへ入れ替えた後のシートリングカットと、これら
全ての内燃機加工を精密に仕上げて始めて、フルオーバーホールしたと言えます。
その内燃機加工はもちろん、DiNxが担当。
ここの仕上がりが後々 もの言うんですわ (^ ^♪
メーターはSTACK3連メーター仕様で パネルはK・Yさんからの要望により
カーボンプレートから切り出したものだけとしました。
なるほど、それでメーターパネルの色が全部 白で統一されてるんですね ( ˘ω˘ )
GPz900R Ninjaも今や立派な旧車となりました。
まぁ~~~ とにかく、パーツが出ない事 出ない事・・・ (;^_^A
少し前にシリンダーブロック前側に入るカムチェーンのガイドがメーカー欠品
になりまして「こりゃイカン!」と思い ガイドを造りました。
只の耐油耐熱ゴムかと思いきや異なる性質の二層構造になっており、弾性硬度も
確かめて知見あるゴメメーカーの方達と「あ~でもない、こ~でもない」・・・
苦労の甲斐あってか、やっと「良しこれなら!」と思えるガイドが出来上がって
現在は耐久試験の為の実走を重ねております。
このチェーンガイドの話は先々ご紹介しますので、もう少しだけお待ち下さい。
コミックスでしか見れないような極太タイヤのリアビューが、コーナリング時の
タイヤがつぶされトラクションが掛かったシーンを連想させます。
セパレートハンドル化に伴うアッパーカウルのカットラインが、個人的に好きな
感じに仕上がっていて 良い良い (^_-)-☆
ナイトロレーシング ウェルドクラフト3Dチタンマフラーのエキゾーストマニも
ギュッとエンジン寄りに詰まっており、メカメカしいですね!
新車と思える如きNinjaとして・・・
RCM スポーツパッケージ NewTYPE-Rとして自分達は造り込みましたが
「ちぱる嬢による直筆サイン」と、更には同じく ちぱる嬢も取り付けている
「しゃべる搭載機」を装備したのが、このRCM-594の特徴だと言えるのかも
知れません。
K・Yさ~ん!
大変お待たせしました!
このあと念入りなロードテストもあり即とは行きませんが、9月の二週目には
お渡しできる状態になっているかと思います。
ラストスパートしておりますので、もう少しだけお待ち下さいね! (^^)/