こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
サンクチュアリー福岡店はオープン日より沢山の方々にご来店頂き、お祝いの
お言葉を頂戴しまして心から感謝しております。
また、早くも様々な作業のご相談を頂いており こちらも重ねて感謝致します。
問題は梅田が一人で切り盛りしてる点でして、既に何台かRCMの相談も頂いて
いるのですが、一人ですと作業に専念できない為 取っ掛かりのフレーム加工や
エンジン内燃機加工は「本店&ディンクスコンビで熟して梅田にバトンタッチ」
なんて言うシナリオを考えてました。
その進捗は「中村の本店ブログ」でお見せし、その後「梅田の福岡店ブログ」で
お見せして行けば、皆さんにより楽しんで頂けるのではないかと思っております。
この流れでOKか?NGか?は、福岡店梅田とお話して決めて下さいね (^^)
それでは本題に!
今回ご紹介するRCMも、梅田が本店勤務時代に製作した1台
ご紹介しましょう。
神奈川県在住 T・Kさんからオーダー頂きました、このマシン
RCM-604 CB900-Fです。
製作の難易度が高い事から、どうしても敬遠しがちであるCB-F系マシンですが
頼まれたなら期待に応えたいと思うのが常・・・
これまでも、そしてこれからも、可能な限り頑張ると決めて臨んでいる日々です。
そんなプロセスの中で製作された このRCM-604は、前後17インチホイール
シャシーの仕様で造られました。
立ち姿 凛々しく・・・
中村も実は ”F” は好きな機種なので、つい見入ってしまいますねぇ~ ( ̄▽ ̄)
カラーリングはT・Kさんからご提案頂いた赤白FCカラーにグラデーションを
かけ合わせたもの。
この手のグラデーションカラーは違和感ないものになるか心配です、と お伝えし
「イチかバチか勝負してみましょうか!」と、トライしたところ・・・
蓋をあけて見れば、違和感どころか「むしろカッコ良かった」と言うオチでして
面目ありません (;^_^A
ブラックのOHLINSフォークに、ブラックのO・Zレーシングホイール
そしてフローティングピンもブラックにしたブラックのインナーディスクが
ストイックな組み合わせで、都会的と言うか シックな雰囲気がナイスです!
黒・黒・黒って、黒尽くしにするのを嫌がる人は多いんですが、黒と黒との
組み合わせは本当はカッコいいんです ♪
リア回りの特徴として目につくのが、このリアサスレイダウンの手法でしょう。
CB-F系のRCMではサイドカバーに手を加えず、かつ 車体へのマス集中化を
狙ったレイダウン加工を施しており、画像の様なサスマウントで造っています。
加工にあたっては もちろんレイダウン治具は不可欠で、レイダウンブッシュも
レーシングレイダウン用を使い、とにかく左右の均等精度を「これでもか」と
言うくらいシンメトリーにしています。
同時に左右サスの取り付け幅を295mmに設定している、所謂ワイド仕様で
ホイール半径が小さい 17インチホイール専用レイダウンとも言えるでしょう。
ナイトロレーシング製ウェルドクラフト3Dチタンマフラーに、ついつい目が
行きがちかと思いますが、CB-F系で最も難易度が高いのはエンジン・・・
CB1100Rにも同じ事が言えるのですが、年々メーカーでの純正パーツが
無くなっており、部品が入手できない事からオーバーホールが成り立たないと
言う厳しい現実と戦っています。
5年、あるいは10年前なら出た部品が今は出ないなんてレベルにあらず・・・
それどころか先月までは買えた部品が今は永久欠品なんて、こんな現象が普通に
起こっており、刻一刻と状況は不利になりつつあるんです。
今も製作が進んでいるCBX1000も同じで、エンジンの新品重要パーツが
入手できないのは致命的。
「ご期待に応えます」なんて快諾も、いずれは出来なくなるんだろなぁ ( ̄▽ ̄;)
ステアリングステムは、SCULPTURE製 カワサキZ用SPステムを流用。
ステムシャフトのワンオフにステアリングストッパーの構造変更、メーターの
ブラケットやヘッドライトステー、光軸調整ステーからホーンブラケットまで
全てワンオフで造り込みました。
さり気なく取り付けされてますが、現車あわせで手の込んだ造りになってます。
昔むかし・・・
それこそ40年前もの記憶に遡って思い出すと、馴染みのバイク屋にFがあった。
長くて大柄な車体と幅の広い貫禄あるエンジンで、サイドカバーには750ロゴ。
その750Fを超える900Fで、しかもここまで手を加えられた仕上がりの
Fを所有し、乗れるなんて、何だか凄い贅沢な事なのではと思ってしまいますね。
CB-F/R系のRCMは 未だに問い合わせが途切れません・・・
Z系やNinjaなどに比べて、製作難易度が高いのは本当の事なんですけど
「FのRCMが欲しい!それもとびきり状態良くカッコ良く!」と言うお気持ちが
よ~くわかるだけに
「承知しました!」って、つい 受けちゃうんですわ・・・ (^▽^;)
T・Kさ~ん!
お披露目が、雑誌ヘリテイジ&レジェンズに先を越されて申し訳ありません~!
次はMK-ⅡのRCM・・・
このRCM-604を超えた仕様で行きませんか?
ご期待に応えますよ! (^^)v