こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
RCMのオーダー依頼は今も減る事なく、常に数十台が同時製作されています。
その模様をお見せするべく日々画像を撮り続けているんですが、溜まる一方の
画像にプレッシャーを感じつつ、もう一方では完成したRCM、あるいは既に
納車したRCMのお披露目が遅れており、ホームページのギャラリーアップも
あわせて溜まりに溜まってしまっている状況。
先日も(これ全部?) と、ゾッとしたんですが・・・
まぁ、逃げる訳にも行かないし ( ̄▽ ̄;)
やります、やります
一体何台あるのか? もうまるで認識できてませんが
やりますよっ! (# ゚Д゚)/
と言う訳で、早速ご紹介を
埼玉県在住 T・Kさんからオーダー頂きました、このマシン・・・
RCM-623 Z1-Rです。
最初から「ノンカウルで丸目一灯のZ1-Rを!」と、リクエスト頂いたマシン。
メーター回りはMK-Ⅱのもので構成し、Z1-Rの大きな個性を一つ取り除いて
敢えて狙ってノンカウル仕様としました。
昔はね・・・
それこそ1980年代後半カスタムブームの黎明期では、このRCM-623の
様なノンカウル仕様Z1-Rも見ました。
中村が我が愛機 RCM-001となるZ1-Rを手に入れたのが1990年の頃。
購入の動機は、それ以前の愛機 Z750FXにビキニカウルを付けたいと考え
どうせなら1000㏄のパワーが欲しいとなってZ1-Rに乗り換えたんですが
Z1-Rのカウルを外した姿が好きと言う方は当時から意外におられたんです。
前後17インチホイール仕様で、ホイールだけは豪華O・Zレーシングホイール
アルミ鍛造GASS RS-Aを奢り、その他は比較的定番のアイテムでコスパに
優れた構成にしています。
180タイヤのワイドサイズで迫力あるリアビューはSCULPTURE製
17インチ専用スイングアームありきで組み上げ、もちろん併せてフレームも
サンクチュアリーオリジナルのフレーム補強STAGE-Ⅱにワイドレイダウン
そしてドライブチェーンオフセットインライン処理を施しました。
エンジンは永く気を使わ乗れるオーバーホールに重点をおいたライフパッケージ。
オーバーホールとはイコール精密内燃機加工の仕上がりにあり。
バルブガイドとバルブシートカットの同軸芯度に拘ったシリンダーヘッドの加工。
日本に数機しかないと言われている電子制御式機H85Aによる精密ホーニング。
組立てクランクシャフト芯だし精度など、本店裏に隣接した内燃機加工専任部門
ディンクスにより精密な仕上げで施工されています。
1mmオーバーサイズの φ71 DiNx鍛造ピストンで排気量は1045cc
僅かに高圧縮化されたトップボリュームながら セミスリッパースカート形状と
樽型比率を見直す事で側面あたりを理想的にし、軽さも追求した「良く回る」
ピストンです。
ナイトロのエキゾースト&TMRキャブ&ASウオタニSP‐Ⅱの組み合わせで
レスポンス良く、かつ 充分なトルクを発揮する実用的なフィーリングです。
シートは、サイドカバーの上レールを外し 着差部幅を狭くした足つき性の良い
ナイトロレーシング Z1-R専用RCMコンセプトシート。
長年使用したファイバー型の劣化から シートベースの量産が出来なくなって
しまいましたが、RCM製作の際には手作業で樹脂を加工して用意しています。
ほぼワンオフのシートみたいになってますが「どうしてもこれじゃないと」と
言ってくれる方達も多く、まだ暫く頑張るしかないですね・・・ (;^_^A
オーダーメイドですから全てオーナーT・Kさんのご希望通りに製作しました。
外装塗装も30年前の中村の愛機 当時のRCM-001と同じカラーリングでと
リクエストを頂きパールホワイト仕様に。
昔のRCM-001と同じにするなら、タンク側面に「SANCTUARY」の
ステッカーを貼って頂くと完璧同じになりますよ (^^)v
このRCM-623、実はもう一か月ほど前に納車完了しているんです。
中村のブログ更新が遅れていた事から ようやく本日ご紹介できたのですが
製作の期間も約10ヵ月ほど掛かってしまい、何もかもが遅れ遅れとなって
本当に申し訳ありませんでした <(_ _)>
時間は掛かりましたが 納車後にT・Kさんから電話があり、とても喜んでくれて
いた事が印象強く残っています。
空冷Zを始め、CB-F/Rやカタナ、そして今やNinjaですら安価で入手が
できない時代になりました。
メーカー純正部品の在庫も続々と永久欠品が進んでおり、今後は増々状態の良い
旧車を成り立たせるのが難しくなる事でしょう。
T・Kさん
夢が実現して、よかったですね!
これからは自らの愛機で、モーターサイクルライフを長く楽しまれて下さいね!