こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
まだご紹介できてないRCMシリーズ!
あります、あります
まだ まだ まだ あります・・・ (;^_^A
ご紹介しましょう。
千葉県在住 S・Kさんからオーダー頂いた、このマシン
RCM-637 KZ1000MK-Ⅱです。
中村の第一印象は「実にRCMのMK-Ⅱらしい」と言うもの。
車体姿勢はもちろん、シャシーやエンジン そしてボディパーツの色使いなど
「なんてRCMらしいんでしょ(^^) 」と言うのが自分の捉え方でした。
じゃあ「RCMらしさって何よ?」って 思われるかも知れませんが、それは
ハード面とソフト面の二つの要素がありまして、ハード面から説明しますと
前後足回りのアライメント(ホイールセンター&チェーンラインの整列)を
正しく確立させ、車体ディメンションも空車1Gでのキャスター角を24度
前後になる様スイングアームの垂れ角を決める。
使用するタイヤ銘柄の半径とファイナル(リアスプロケットの丁数)による
ホイールベースも影響しますが、概ね方向性は定まっているから車両ごとに
安定して設定できる、ここを守っている事がハード面。
色使いに関しては、わずかに遊び心を入れはするものの 部分的にパーツの
色を塗って主張させるなどの行為はなるべく控える。
派手な配色は確かに目立つが 間違えるとデコレーションバイク化するから
カスタムビッグバイクらしい貫録を大事にしているのがソフト面。
まぁ多少の違いこそあれど、RCMらしさとは こんなコンセプトなんです。
エンジンは内燃機加工精度に重点を置いており、これもハード面での核心に
なります。
もちろんディンクスによる内燃機加工で、抜かりなしの仕上がりを実現。
特にシリンダーホーニングは 高額な最新鋭の電子制御専用機を導入してまで
追求しており、ピストンクリアランスに求める精度は高水準化しました。
使用するパーツも定番路線ではあるものの、言い換えれば安定した信頼のある
安全路線とも言え「これは良し」と見極め出来てるパーツで構成されています。
オーバーホールの精密精度と確実な部品の選択、これがあって初めてRCMの
エンジン完成度は成り立っていますから、DiNx鍛造ピストンやトロコイド
オイルポンプの採用など、使用する部品への配慮はとても大切な事なんです。
RCMらしさの象徴でもある 前後17インチホイールのローリングシャシー。
特にリアタイヤは180~190幅と、現行のハイスペックラジアルタイヤを
選び放題と言うメリットは大きなもの。
レーシングスタンドフックの色が赤いのは、レーサーがピットインして来た際
すばやく正確にスタンドを掛けられるようスイングアームとは異なる色にして
視認性をよくしている、いわば機能を伴った色であると言う事。
例えレーシングマシンでなくとも、色にきちんと意味を持たせているんです。
サスペンションメーカー、ホイールメーカー、ブレーキパーツメーカーなどの
足回りパーツに関しては、全てロードレース世界選手権で多く採用されている
トップブランドのみで構成。
OHLINS・OZレーシング・Bremboなど、どれもMoto-GPで
採用されている一流メーカー品であり、そこには機能と信頼性が在ります。
と、このように「実にRCMらしい」と感じる根拠が随所に見てとれる
RCM-637 KZ1000MK-Ⅱ 。
オーナーのS・Kさんは当初、別のMK-Ⅱ購入も検討されていたのですが
やはりRCMをオーダーメイドでと、ご指名頂きました。
コロナ禍の頃の、あの異常なまでの旧車価格高騰はひとまず収まったものの
今度はありとあらゆる部品や塗装代が値上がりし続けると言う現象が始まり
なんだかんだで高額化していると言う現実・・・
また、車両価格の相場は高止まりしたものの 車両は海外から入って来るが故
今度は円安の影響を受けて、高止まりはしても安くはならないと言う・・・
空冷Z系車両の入手は姿形を変えただけで、結局は厳しいままなんです。
聞けば、今の円安為替は一時的なものではなく継続的なんだとか・・・
となれば、たとえ国産パーツであっても原材料費は高騰したままだろうから
値上げは起こっても値下げは無いだろうし、当然輸入品に関してもまだまだ
各メーカーパーツ値上げはジワジワ進むでしょうから、本当に深刻なんです。
実はこのRCM-637、もう数か月前に納車完了しているんですが 中村が
中々ブログでご紹介できていなかっただけでして 申し訳ありませんでした。
他にもまだまだご紹介できてないRCMがあるんですが、ここ数年どうにも
時間が取れず、ほんと 反省しております <(_ _)>
S・Kさ~ん!
納車後 とても喜んで頂けてたのが、すごく印象に残ってます! (^^)
今後のアフターも安心してお任せ下さいね~!