こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
昨年に引き続き 製作途中のRCM、または預かりバイクで溢れかえってる本店でして
「何とか納車を進めよう」と皆一丸となって頑張ってはいるものの 一向に変わらず。
本日もやっと4台納車の予定だったのが、午前中の雨天でお二人ほど来週回しとなり
逆に1台増えたので 状況ほぼ同じ・・・( ;∀;)
完成したRCMや作業終了した預かりバイクを何とか早めに納車するべく、ひたすら
業務に追われる毎日ですので、納車が見えたお客様にはなるべく早めのお引き取りを
ご協力お願い出来ればと思います <(_ _)>
さて 本題に
またまた【まだご紹介できてないRCMシリーズ】の 数ある中の1台をお見せします。
千葉県在住 S・Kさんからオーダーを頂きました、RCM-637 MK-Ⅱです!
フレームのレーザー測定&ストレッチにオリジナルSTAGE-Ⅱ補強、リアサスワイド
レイダウンやチェーンラインオフセット対応インライン処理と17インチホイール化に
欠かすことが出来ない加工を施してパウダーコーティングされたフレーム。
そこに前後足回りパーツがフィッティングされ立ち上がったローリングシャシーですが
こう言う状態のシャシーが20台前後あって、シリアルナンバーで確認しないと どれが
誰の何なのか、すぐ見分けがつきません (;^_^A
担当メカの島田は ちゃんと認識できてるんでしょうけどね ♪
RCMの製作は最初の第一段階として「フレーム加工」と「エンジンガンコート」の
2セクションから始まるのですが、ここの工程だけでも今は2ヵ月以上かかっており
故に、前後足回りをフィッティングさせる第二段階はメカにとっても冥利に尽きると
言える工程なんです。
エンジンも内燃機加工部門ディンクスで、シリンダーを精密ホーニング。
ガンコート塗装に時間が掛かり、その後も精密内燃機加工と長い旅路を経て来ます。
とは言え、ディンクスも昨年より二輪&四輪の各種内燃機加工で溢れかえっており
画像のH85Aは、それこそ ずぅ~~~~っと稼働しっぱなし・・・ ( ̄▽ ̄;)
調子を決定づけるシリンダーヘッドもオーバーサイズバルブガイドへの入れ替えに
ステムとのクリアランスを仕上げるリーマ加工、そしてガイド&リングの同軸度と
ステムセットエンドの均等性に拘った高精度バルブシートカットを施工。
最後にデッキ面をひと研磨し、シリンダーヘッドの内燃機加工が完了となります。
長い旅路を経て揃った全てのエンジンパーツを組み立てて、エンジンコンプリート。
内燃機加工の精度が見事な仕上がりでも、組手の役目は大きくものを言いますから
メカニックのスキルが問われる所でもあります。
ステムセットエンドの誤差が0.05mm未満に仕上がっていても、シム厚の選択は
センスが問われる所で、何もかもマニュアル通りの数値と言う訳ではありません。
サンクチュアリー本店のエンジン作業室はディンクスと同じ20度定温に設定して
ますから熱膨張誤差はゼロと捉えても、吸気側と排気側、そして気筒の中と外など
高温時のエンジン状態をイメージしながらシム厚を選択してあげます。
早速フレームに搭載(すみません、実は組み立て途中の画像 撮れなかったんす (^^;)
ここからはいよいよ第三段階、最後の仕上げ工程です!
と言う訳で、オーナーのS・Kさんが間もなく完成する愛機の状態を見にご来店。
この段階から変更したい部分などあれば、まだ取り寄せしてない限り仕様変更は
可能で、意外に多くの方々がアップグレードをご希望されたりするもの。
だから、この途中段階を見に来るのは危険なんです (;^ ^A
担当メカニックとオーナーとが直接会って話をするのも大事な事・・・
メカニックはここまでの作業やパーツチョイスに間違いがないかを確認できるし
オーナーも自分のリクエストが上手く伝わっているかを確認できる絶好の機会に
なるんですよね。
S・Kさんがお帰りになられて、再び作業再開。
排気ポート口にオリジナルの口金が取り付けされたと言う事は、なるほど・・・
ナイトロレーシング ウェルドクラフト3Dチタンマフラーにアップグレードで
変更されたんですね!
なんか、当初の予定よりも凄い仕様になりそうですが、完成して納車された時の
喜びはたまらんでしょう。
S・Kさ~ん
この春の納車目指して頑張ってますからね~!
バイクの台数多いんで何としても納車しますよ・・・ (^_^;)