こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
新カタログ THE BIBLE-11の製作も佳境を迎え、引き続き社内で
進む新製品開発に追われておりますが、今回は完成したRCMのご紹介を
したいと思います。
連日のドタバタでお見せできてませんでしたが、実は4月上旬に納車完了
していたRCM・・・
少し時間が経過しましたが、福島県 T・Sさんからオーダー頂いたマシン。
RCM-647 KZ1000MK-Ⅱです。
画像でもお解りな通り、前後輪18インチホイールシャシーで製作された
KZ1000MK-Ⅱ。
そのシャシーをベースに、現代的で優れた部品やメニューを組み合わせた
オリジナリティーも有する仕様のMK-Ⅱです。
OHLINS正立フロントフォークは、サンクチュアリーの母体である
ノーブレストがリリースしているエクスチェンジモードパッケージ。
通称 OHLINS ExMパッケージの”18インチホイール専用”を用いて
組み上げました。
MK-Ⅱのフロントホイールであれば、ノーマル あるいは社外品を問わず
Φ320径のディスクと、40mm取り付けピッチのキャリパーがあれば
ボルトオンで取り付けできるExMパッケージです。
ホイールはビトーさんのマグタンホイールで、リア4.50リムをチョイス。
SCULPTUREの18インチ専用セミワイドスイングアームを用いて
160サイズのタイヤを履かせました。
Zのノーマルスイングアーム幅で履けるタイヤサイズは140までなので
少しだけワイド幅なスイングアームに変更する事で160が履けると言う
訳なんです。
4.50リムマグタンホイールのリアスプロケット取り付け座面は、ホイールの
センターから93.5mmの位置にあります。
これは150や160など、少し太いタイヤを装備する事を前提にした座面の
設定で、ノーマルチェーンラインから6mmほど外に出ている位置です。
リアスプロケハブ座面が最初から6mmオフセットさせる事を想定した設計に
なっており、6mmオフセットフロントスプロケを使用する事でボルトオン!
各パーツの寸法とその意味が理解できていれば、ありがたみが解ると言うもの。
きちんとホイールセンターを出して、きちんとチェーンラインを合わせるのに
私達にとっては本当に助かる設計なんです。
18インチホイールシャシーでも、フレームへの最低限の補強は欠かせません。
ポイントはやはりエンジンでノーマル仕様とはズバリ!元気さが違うんです。
元気さとはすなわち、レスポンスのピックアップの良さであり、太くなった
トルクであり、上がった最高出力でありなんです。
エンジンの出力特性が上がり、前後サスやステム&アームの剛性も上がれば
自ずとフレームにしわ寄せが来ますから、最低限の補強は役立つもの・・・
RCMですから、そこはしっかりと抑えて施し済みです。
チューニングは、長くコンディションを維持できるライフパッケージコース。
オーバーホールに重点を置いており、内燃機加工は全てディンクスにて施工。
いつも言っている事ですが、内燃機加工の仕上がりこそがオーバーホールの
完成度に直結しますので、絶対に拘らなければいけない部分。
RCMのエンジンにおいて、ディンクスへの信頼度が揺らぐ事はありません。
ハンドルバーはおなじみ!ヘビーウェイトグリップエンドをM8ボルトで
締結できる、デイトナさんのRCMコンセプトハンドルバー。
空冷Zは、振動対策されたハンドルになっている事が大事だと思います。
シートも、同じくデイトナさんのRCMコンセプトシートです。
着座部の幅が狭くなっている上、つい最近シートスポンジの形状や硬さが
見直されたリメイク仕様。
スタイルを損なうことなく、実用面でも満足度が向上しました。
一時期よりも相場価格が落ち着いた空冷Z系車両ですが、それでも未だに
高額である事に変わりはありません。
むしろ、車両を選べなくなって来たと言いますか・・・
考えてみれば当たり前の話なんですが、数そのものは減る一方なんですよね。
旧車だから維持できるかわからない、と言う不安は確かにあると思います。
でもZ系車両は数多くの業者さん達がアフターパーツをリリースしてくれて
おり、実は意外にパーツ入手に困らない方の機種でもあるんです。
しかもRCMであれば、維持への懸念は当分の間 心配いりません。
むしろ、いずれ手に入れられなくなってしまう、あるいは状態良い個体が
見つからなくなってしまう事の方が恐ろしいと言える・・・
実現できる内にかなえる事が、もはや今となっては最も重要な事なんだと
つくづく感じます。
T・Sさん!
これからマシン共々、長いお付き合い、よろしくお願いしますね~!
= お知らせ =
先日告知しました11月16日(日曜日)のトミンモーターランドでの
ROC走行会ですが、開催が決定となりました!
詳細は後日、ROCグループLINE&掲示板にて再度告知されますが
8月末~9月頭にかけ、グループLINE&掲示板を利用されていない
RCMオーナーさん達には本店からイベントのお知らせを送る予定です。
現時点で参加表明されているオーナーさん達はもちろん、お知らせを
見てから参加される方も大歓迎ですので 当日は同じRCMオーナー同士
皆で楽しみましょう!