古くは70年代後半のZ系レーサーに始まり、近年は筑波TOTでのスーパーモンスター
エヴォリューションクラスで圧巻の走りを見せたオリジナルフレームのZ達・・・
ノーマルを遥かに超えた動性能の そのあまりの違いにシビれ・・・
フレームパイプを繋いだ溶接と その造形の美しさに魅せられ・・・
自分自身 よもやここまで空冷Zで追求し続けるとは思ってもおらず、また同時に、ここまで
どっぷり浸かるとは予想だにせず・・・
オリジナルフレームで一線を画し、禁断の領域へと踏み込んだ Z系の最終進化。
S・I さんの RCM USA A16R‐005(その5)です!
モデルとなるのはZレーサー3号機ですが、オーナー S・I さんからの希望で シングルシートも
Zっぽいルックスにせず、スーパースポーツ系の社外FRP製品を採用する事になりました。
自分達サンクチュアリーのスタッフ達の思考よりも、より過激な形状をリクエストして来た
S・I さん・・・
確かに空冷Zで これだけスパルタンなスタイルのマシンは、存在しないかも・・・
この画像を S・I さんに送ると「もうこれだけで一杯やれるよ!」と 返信が来ました (^^;)
S・I さんが楽しそうなのはいいんですが、造る方は大変・・・ (;^ ^A
ワンオフアルミタンクのアッパー部を、プラニシングハンマーで ひたすら板金します。
タンクの前後に溶接される 開閉式マウントパーツの準備も出来ました。
タンクの上下ボディを溶接で合わせる前に、エアーハンマーにプラニシングハンマーの
ヘッドを取り付けて 内側からも連打。
熱歪による歪は ほんのわずかなんですが、そのわずかな歪も事前になるべく均してやる様
繊細な板金加工が必要で、このあたりの作業は メカニックを5年や10年務めただけの
経験値では なかなか出来ないもの・・・
溶接も含めて10数年間 サンクチュアリーで物造りをこなして来た、誠太郎らしい実績と
テクニックを駆使したタンクが出来上がりそうですな (^^♪
で、こちらが完成したオリジナル ワンオフアルミタンク・・・
外側表面はスムージング研磨され、既にリークチェックまで終わっております。
完全 社内製にて製作された オリジナルの造形美。
オートバイを一台丸々造ると言う行為から「完全オリジナルの外装で!」と、迷う事なく
即答された S・I さんのイメージを 具現化させました。
そして数日後・・・
オーナー S・I さんが、胸躍らせて ご来店・・・ ♪
先程のタンクマウント系パーツが組み合わさる、フレーム側固定部も出来上がっており
フロントの固定ボルトを外して開けば、御覧の通り!
メンテナンス性を考慮して、タンクが簡単に開閉する構造に造っていたんです。
ちなみにZレーサー3号機も同じ構造で、フューエルホース等を 一切抜き取る事なく
プラグ交換する時などアクセスが容易な優れものなんです (^^)/
こうなると S・I さん、ますますヒートアップして来てまして ( ̄▽ ̄;)
固定概念をぶっ飛ばし アッパーカウル構想まで飛び出て来たんですが、さすがにそれは
グッドルックなものになるか怪しいとの事で、先々発展させられる様 予めフレーム側に
「ひと先ずカウルステーのマウント部だけでも溶接しておこう!」と、なった様です。
エキサイトする要素は他にもありました・・・
入荷を待っていた待望のパーツが、PAMSさんから届いたので お見せする事に。
A16には欠かす事の出来ない、フューエルインジェクション!
今までは純正流用してたんですが、こちらは総削り出し オリジナルのスロットルボディ!
う~~~~・・・ん
これは お見事ですねー!
思わず中村も 欲しいなと思いました (^^;)クソ~