こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
以前から「まだ一度もご紹介できてないRCMが何台もある」と、伝えてきましたが
今回ご紹介する1台も、そんな一度もお見せできていなかった1台・・・
今年はとにかくブログを書く時間が取れず、ここまでだいぶお待たせしちゃいましたが
香川県在住 S・Yさんの、RCMー562 Z-1です。
個体数の激減から入手するだけでも困難になった、空冷Z系車両・・・
なにもそれは MK-ⅡやZ1-Rに限った話ではなく、Z-1も全く同じで、もはや
アメリカでもヨーロッパでも滅多に見つかりません。
このRCM‐562をオーダーされた S・Yさんも、その辺の危機感を持っている
方で、ほぼ躊躇う事なくオーダーを頂きました。
オーダーメイドですから、個人の好みの仕様で仕上げるのが RCMの醍醐味・・・
このRCM‐562は17インチホイール仕様で、そうなるとタイヤのグリップ力や
ラジアルタイヤの性質などを考慮したシャシーの強化が必要で、サンクチュアリー
オリジナルのステージⅡフレーム補強を施しました。
Z-1のウィークポイントである部分を重点強化し、しなやかな靭性を保ちながらも
加速時や急制動時に負ける事ないフレーム剛性・・・
もちろん ノーマル状態の時にレーザー測定し、ストレッチ後に施すのがセオリーで
リアサスレイダウン加工やチェーン軌道インライン処理など、全て専用治具を用いて
高い精度で仕上げました。
数週間後、パウダーコートされたフレームが戻って来て 早速車体の立ち上げに。
この画像が かれこれ3ヵ月位前のものですから、ここまで如何にご紹介ができて
いなかったか・・・
今大変、反省しております・・・ (-_-;)
相変わらずSCULPTUREスイングアームが足りなくて、やむなくノーマルの
スイングアームと転がし用のホイールで仮り組み・・・
リアサスも3ヵ月前に注文してるのに ず~っと欠品続きで、今年はなんですかね?
とにかくアチコチでやたらパーツが欠品しており、苦戦してますねぇ~ ( ̄▽ ̄;)
フロントフォークは OHLINS正立エクスモードパッケージのブラックを採用。
ステムKITはハンドル切れ角の多いオフセット40mmのSCULPTURE製
TYPE-1を用い、もちろんステアリングロックもちゃんと掛かります。
運良くスイングアームが用意できたので、早速リアサスマウントの溶接に・・・
このSCULPTURE製スイングアームは、全国のバイク屋さんからも数多く
オーダーを頂いており、大袈裟な話ぬき、年間100本以上も生産されています。
企画&設計・図面の作成・部材の削り出し・目の字断面角パイプ材のダイス押し、
専用治具上で溶接してその後に横型フライスでピボットの内径部加工と、一連の
流れは一部に外注業者が入るも、完全にオリジナルの製品と言えるアーム・・・
それを年100本以上、しかもそれが10年以上続いてるんですから、自分でも
大したもんだな~ と 感心してます(苦笑)
スイングアームのブラックコーティングが進む間に、仮り組みの足回りながらも
車体装備を組み付けて行く事に・・・
デイトナ製 RCMコンセプトハンドルバーを取り付けました。
このハンドル、同じくRCMコンセプトグリップエンドと組み合わせるんですが
非常に良い製品・・・ ♪
Z系を好む40代~50代の世代に合わせて、ほんの少しだけ高めに設定された
ポジションもですが、何と言ってもグリップエンドの構造が優れていて、本当に
良い物だなと感じました。
デイトナさん、ウチではなかなか量産が難しいものを製品化してくれて、本当に
ありがとうございます (^^)/
数日後、スイングアームと待っていたリアサスが入荷したので組み付けました。
まだ前後ホイールが転がし用ですけど、間もなくO・Zレーシングホイールも
イタリアから空輸で入荷する予定・・・
ここからはピッチが上がって行く事でしょう ♪
枯渇から いよいよカウントダウンに入った感のあるZ-1ですが、まだこうして
何とか 製作できています・・・
S・Yさ~ん!
ブログでのご紹介が遅くなりまして、本当に申し訳ありませんでした~!
ちなみに一度もお見せ出来てないRCMは、まだ沢山ありまして・・・
年末年始休みは12月30日~1月5日となり、29日が最終日になるんですが
29日に年内最後のブログ更新をする前に もう一回位ご紹介できればと・・・
頑張るつもりです。
もちろん年明けも頑張ります (;^_^A