18インチホイールの 空冷Zを、17インチ化する・・・
1995年のサンクチュアリー創業以来、このテーマに向き合って
様々な手法・技巧 トライ&エラーを繰り返し20数年が経ったが
いまだ手付かずに残された 最後の領域・・・
それこそが フレームでした・・・
定量化された優良データーの元、最も適切と思える ステアリング
ステムやスイングアームを開発し、そこに近代の高性能タイヤと
サスペンションを組み合わせれば セッティングの課題性は残ると
しても、予想以上のマッチングで高い完成度のマシンが出来上がる。
それで充分・・・ 満足できると言えば 出来るのだが・・・
まだ もう一つ先があるのだから、それを意識しない日はなかった。
17インチホイールに最適化した ジオメトリーのフレーム・・・
これを持って最後のチューニングが完了すると言っても 過言では
なく、かなり昔から心の奥深くで 意識していた存在である。
だが一口にフレームと言っても、これまで行って来たパーツ交換の
様に 手軽な類ではない・・・
何せフレームこそは、そのマシンの公的存在を認証するものであり
唯一、容易に交換が出来る様な部位ではないからだ。
イタリア Bimota社に習うが如く、自社製シャシーメーカーとして
Radical Construction Manufacture USA Inc、通称 RCM USAが
アメリカ カリフォルニア州から モーターサイクルメーカーとしての
権利認定を得たのが 2016年・・・
やがて記念すべき最初のモデル A16が、30台完全限定にて生産。
ここに 空冷エンジン(Air Cooled)で 2016年式(16)のマシン
A16(エーイチロク)が 生誕した訳である。
現在A16は 002 003、そして 007と009の 延べ4台が
製作されているが 更にもう一台、デモ車としての004も 水面化で
製作が進んでいた・・・
このA16‐004、実は今年の10月に カリフォルニア州 LAに
送られる予定で、翌月の11月に Long Beachで開催される
MCショーに出展されるマシンでもある。
MCショーに出展されるだけなら、姿・形だけ何とかなっていれば
問題ないのだが、MCショー終了後に 現地でのロードインプレが
決まっており、LAのオートバイ関連ジャーナリストやライダーが
実際に走行させて記事にすると言うから、簡単な話ではない・・・
折りしも、月刊カスタムピープル誌にて連載が始まっている
Zレーサー3号機と見事に被ってしまっているから、尚の事
時間のない中で 製作に取り組んでいた・・・
当然 私中村も、このハードすぎるスケジュールの渦中にいて
最近は これまでにない多忙さから、ブログ更新が減った始末・・・
楽しみにしてくれている方達には この場を借りてお詫び致します。
<(_ _)>
そんなA16‐004も、ようやく完成の目途が立ちつつある。
粉黛塗装が完了したフレームに、空冷2バルブ4気筒エンジンを搭載。
このエンジンである事が、最重要・・・
この空冷4発エンジンである事こそが、A16 最大の魅力である。
既に完成直前を迎えた A16-007や、製作途中にある A16
002 & 003にも感じた事だが、車体が立ち上がってみれば
この段階での出で立ちに、思わず胸が弾んでしまったほどで・・・
毎日バイクを見てさわって来た32年間でしたが、こんなに胸が
トキメクって言うのは なかなか無いんです・・・
自分で語るのも何ですが、このA16は 本当に心惹かれる・・・
LAのバイク関連ジャーナリスト達が こぞって興味を示したのが
よく わかる・・・ そんな 魅力的なマシンだと感じました。
この004は いわゆる、シングルシート仕様の【A16R】・・・
暫定で取り付けられた装備は この後、表面処理工程へと移行される。
担当メカは誠太郎と飯田のコンビで、ここ数日は「これでもか!」と
ばかり、猛ラッシュ・・・
本来であれば、ここまでの製作期をブログで綴りたかったのですが
成り行き上、こと細かくご紹介できなかったのが 残念でなりません。
来週予定している撮影を終えたら、ロードテストへと移行しますが
もちろん! 中村も乗りますよっ! (^ ^♪
自分でも意外だったんですが、乗るのが 本当に楽しみで・・・
これって実に・・・ 久しぶりに抱いている感情です ♪
RCM USA A16-004・・・
近日中にまた、ご紹介させて頂きますね。