25mm バック・35mm ダウンされた ステアリングヘッドに
大径化されたステムシャフトと 大型の上下ステムベアリング・・・
僅かな数値と思うだろうが ステムヘッドがこれだけエンジン側に
近づけば、マシンの性格は全く異なった性質へと変貌する・・・
10mm ダウンされた スイングアームピボットにより、アンチ
スクワットは適正化。同時にシャフト径も φ16からφ20へと
大きく大径化し、中空構造に・・・
良質なSTKM13Cシームレス菅で構築されたフレーム形状は
補強など不要な高剛性 ツインスパーレイアウト・・・
ワイドタイヤ前提の寸法で 余裕ある足回りアライメントを実現。
これが空冷Zの為の 17インチホイール 専用フレーム・・・
空冷Zが 最後の領域へと踏み込んだ、完全限定30台!
シリアルナンバー A16-002と 003 (その14)です。
今回2台のペイントを担当してくれるのは、YFデザインさん。
コンピューターグラフィックで イメージ画像を出してくれるのが
何よりも嬉しい事・・・
エンブレムロゴや モデルロゴなど、全てペイントでやる事となり
そのロゴデザインまで 事前に見る事が出来ました。
こうして 完全フルオーダーメイド、世界に30台しか存在しない
RCM USA A16の、内2台のデザインが完成!
こちらは M・Tさんの、A16-002・・・
ベースの車体の画像が、中村のA16-001の以前のものを
使用している為、外装パーツの取り付け位置や角度が 微妙に
ズレてたりしますけど、イメージは十分にわかるもの・・・
こちらが S・Kさんの、A16-003・・・
2台共 前後サスの色やスイングアーム等が それぞれ違うので
とにかく 外装カラーリングのイメージだけを確認・・・
でも 事前にこれだけ見る事ができれば、本当に十分でしょう。
お二人共、オートバイをほぼ丸々一台 オーダーメイドする様な
特殊な内容に 何度も頭をひねってましたが、このプロセスこそ
A16と言う特別なマシンを オーダーメイドする醍醐味であり
誰にでも経験できると言う 類のものではありません・・・
故にもちろん、このとんでもなく贅沢な趣向を 楽しんでいます。
毎日マシンの事ばかり考えてて、お仕事に影響が出てない事を
祈るばかりです・・・ (^ ^;)
さぁ! 殆ど全ての仕様が決まったから、あとは進めるのみ!
誠太郎と仁科、それぞれの担当パートを打ち合わせしてました。
ペイントを前に、仁科はフロントカウルとシングルシートの
加工を担当・・・
カウルビスの穴開けなど、わざわざ冶具を作って加工してました。
誠太郎は 完全オリジナル、ワンオフアルミタンク製作を担当。
画像のパーツはタンク側面 ニーグリップする部分のプレートで
現在ここ本店に装備されてる 板金加工の専用器、3本ローラー
イングリッシュホイール、ブラシニングハンマー等を駆使して
最後は、誠太郎自ら 板金ハンマーで叩き出したもの・・・
タンク製作の専門業者さんの様に、ちゃんと抜型を作ってやれば
もう少し順調に行くんでしょうけど、何てったってタンクですら
たった一個だけの完全オリジナル フルオーダーメイドですから
型を作って何個も作ると言う話ではありません・・・
ちなみに 002と003で、微妙にタンク形状は違います。
全てがオーナー好みの 本当のオーダーメイドと言う訳で・・・
すんごい 贅沢な話でしょ・・・ (;^_^A
今作業しているタンクは 002の方・・・
タンクのアッパーボディが 概ね完成し、研磨仕上げしています。
ここに総削り出しの タンクキャップハウジングを溶接する為
位置出し中・・・
いいね! タンク形状やRの部分も 絶妙にきれいだし!
2連装、耐久仕様なのが カッコいいですねぇ~! (^^)/♪
簡単そうに見えてますが、このアルミタンクを造るって作業は
本当に大変な事・・・
出来ても歪で 不格好だったりするのは、もちろんNGだから
経験・才能・設備と、3つ揃ってなければ出来ないでしょう。
でも ここはどうしても、社内で製作するしかなかった所で
外注さんに頼む訳には 行かなかったんです・・・
誠太郎の本領発揮でした!
M・Tさ~ん! S・Kさ~ん!
か~ な~ り~ いい感じ! ・・・ でしたよ~っ!!
でも残念ながら今週末には YFさんに行っちゃいますから
画像でガマンして下さい <(_ _)>