10数年前に製作された Ninjaのカスタム車両を、現代の手法とセンスで リメイクすると言う
事で始まったこの ”フォーミュラーパッケージを造ろう ♪” も、一応今回で最終回となります・・。
先日行われた、ロードライダー誌による取材風景です・・。工場業務を 丸1日止めて行うと言う
大掛かりな内容でした・・(汗)。撮影現場は、ベテランメカの笹賀工場長と 誠太郎メカに任せ
進行中・・。前後17インチ化された RCM・Ninja と、ノーマル車両を 徹底比較しております。
店長の☆も 言っておりましたが、ここ2ヶ月くらいの間 「な、なんでっ!?」って言いたくなる程
Ninja のお客さん達が多く、毎日 電話やメールの問い合わせが、絶えない状態でした・・(汗)
スポパケ TYPE‐S&R の御問い合わせも すごくて、只今本店では Ninjaブームです?(笑)
何でこう 極端なんでしょね?・・(汗)。 (ふぅーっ・・もう中村は これ以上造れませんよ・・(笑)。
まぁそれでも、ここ数ヶ月続けた RCM-184・Fパケ のリメイクが、ようやく終わりそうなので
まずは一安心?かな・・。 そんな訳で ”フォーミュラーパッケージを造ろう ♪” 最終回ですっ!
これは、スターター・マグネチック・スイッチ等の リレー類をマウントしていた 電装プレート・・。
かなり昔に造ったんですが、大分痛んでます・・(汗)。表面処理も施されてない為、全体に渡り
腐食が出ております・・。当時はまだ こう言った部品を最終仕上げ工程として、アルマイト処理
する!って言う、知識や習慣がなかったんですね・・ 私達も日々進化しているんですわ ♪ (謝)
今造ると こんな感じ・・。ベースのプレートは、A5052材から切り出し 折り込み加工。 リレーを
固定する小ブラケットは、強度が必要と判断し スチール製で造り直しました・・。もちろんこの後
アルミは アルマイト処理に、スチールは 電着処理に、それぞれ出され フィニッシュされます ♪
こちらでは 店長☆が、何やらゴソゴソと 探し物をしておりますな・・?
RCM フォーミュラーパッケージの、カバーエンブレムでした!♪ ・・。
エンブレムを貼って、これでこのマシンは 一応完成と言う訳です!♪ ・・。すでに 本店HPにて
一足早く ”RCM クラフトマンシップ”や”ギャラリー”のコーナーでは、画像が更新されてますが
ここでは、中村目線での ご紹介を させて頂こうと思います・・ (あくまで中村目線です・・(笑)。
RCM-184 フォーミュラーパッケージです。 今回 最も大きく仕様変更された 内容の一つが
フレームの交換でした・・。最初のフレームは、補強やその他の加工が 施されておりましたが
それらは、今現在のサンクチュアリーが推奨している ”ST‐Ⅲ補強”ではなかった為、あえて
フレーム交換に至りました・・。現在は確立された 補強メニューに至る前の、過渡期の作業が
施されたフレームだったと言う訳です・・。それなら”ST-Ⅲ補強”すればよかったのでは?と
思う所ですが、今回はストリート色の強い仕様をコンセプトに、リメイクしたかったので、あえて
”補強レス”に拘ったと言う訳です・・。乗りやすさ 扱い易さに 重点を置きかえたんですね!♪
サーキットランなどを 視野に入れるのであれば、補強の必要性も生まれて来ますが、あくまで
ストリートオンリーで行くなら、ノーマルフレームの特性に 扱い易さを見出したと言う事です・・。
シリンダーヘッドを フレームと連結させる事が出来ない、GPZ1100のエンジン・・。パワーも
上がっており、フレーム自体の剛性が 重要なのは明らかなのですが、そこはあくまで 連結の
状態・・強度の話ですから、ナイトロ製 後期型ダウンチューブで、問題は解決済みと言う訳!。
メインフレームはストックのまま、エンジンのホールドをキッチリとさせる!・・ストリート仕様で
あれば、むしろこの位のフレームバランスの方が、低振動で 乗りやすいかも知れません・・♪
ハンドル回りも いつものFパケらしい、低く構えたセパレートTYPEを捨て、アップハンドルに
致しました・・。この辺もこの RCM-184 のコンセプトに沿った仕様の、一面だと言えます・・
今回のリメイク・・総じて言うならば、元々のベースマシンが 経年変化で 旧くなっていたものの
それでも、装備装着されていた 各パーツ等のグレードは 非常に高いレベルにあり、それゆえ
リメイクにかかった総コストも、かなり少ない負担で済んだ!と言う事実があります・・。いつも
私中村の場合、リメイクするにあたって、そのマシンがリメイクに値するかどうか?と言う点を
見極めた上で、作業を開始する様にしてます・・。中にはいくら手を施しても どうにもならない
車両もあったりしますから、そう言う意味からも 今回の車両は、それに値するマシンだったと
今更ながら感じる次第です・・♪ 。ずい分と イメージは変わりましたが、最新の手法とセンスで
新生した、RCM-184 フォーミュラーパッケージ ・・。 再びロードに 還して上げましょう・・
フォーミュラーパッケージを造ろう ♪ これにて おしまいですっ!