RCM-240 Zレーサー NEW1号機の シェイクダウンも、無事終了・・ いくつか課題が
山積してしまうが、それはもちろん あって𠮟るべし・・ いかに以前 携わって来た 1号機の
復活車とは 言え、造り立てのマシンが すぐ好調を 維持できる程、甘くはないのだから・・
それでも上田は、中々いいよと 言ってはくれる・・ 確かに、想定していた タイムは出たが
課題が多いのは、歴然・・ それらを 解決すれば、もっと 良くなるのは 間違いないだけに
メカニックとして、手放しで喜ぶ事は 出来やしない・・ 目指した頂きに、近づくために・・
これは シェイクダウン時の 画像・・ 右ステップペダルが 大きく 曲がってしまっている・・
が、転倒による ものではない・・ マシンを 寝かし込んだ 際、その 深いバンク角に より
ペダル先端を 擦って、ここまで大きく 曲がってしまったのだ・・ 重要対策 箇所である・・
次の練習走行に 向けて、確実に 進化を促したい・・ 上田からの 提案で、この春加わる
新しい ピレリタイヤを、試す事となった・・ 何と言っても、リア180幅に対し、55 ではなく
60 のハイトが 存在するのだ・・ 銘柄 同じにて フロント 70 ハイトも、タイヤ直径が若干
大きく、車高が簡単に稼げる・・ キャスター角 変更と フロント荷重増が、どうか?だが・・
リア 60ハイト化で、スイングアーム前方・・ 補強部に、タイヤの接触が 起こってしまった・・
ファイナルの セッテイング幅も 確保したい為、接触部位を 切断し 溶接で蓋をして 対処・・
剛性不足は ないと 判断・・ むしろ 過剰剛性に 対して 有効となった 感もあると言える・・
今、問題なのは エンジンだ・・ シェイクダウン時の 2号機エンジンは、老朽化が 進行し
シリンダーヘッド ポート内に、微小なクラックが 入って、オイルが燃焼室に 混入していた・・
NEW1号機 専用エンジンを 完成させるには、あまりにも 時間が足りない・・ やむを得ず
旧 練習用 エンジンユニットを 何とか組み立てて 走らせると言う、アクロバットを選択・・
結果・・ 日々の仕事が 重なる中、時間との戦いに 突入する・・ こうなると 畔柳 だけが
エンジンを組んでいる 場合ではない・・ セカンド世代、全員による 共同作業となった・・
旧 練習用エンジンは、KZ系エンジンを ベースに、J/R系の サイレント・カムチェーン式の
クランクや カム、シリンダーを組み込んだ 特殊な仕様・・ 組み付けにあたっては 独特な
ノウハウが必要・・ 本来、簡易的に 間に合わせで組む様な エンジンでは なかった・・
しかも・・ こちらも 経年変化が、著しい・・ 既に アルミ鋳造部の 痛みが激しく、随所に
もろい部分が ある・・ 組み付けながら 修正し の、繰り返しで 進んでいる気が しない・・
連日の 過密業務と 板挟みになり、気持ちが 落ち込み始めた・・ 疲れて来ているのだ・・
思えば、Zレーサー 旧1号機&2号機での ファースト世代による、本店でのレース活動も
こんな風に 疲れが蓄積し、疲労困憊した事が きっかけで、撤退を 余儀なくされたのだ・・
あの 撤退判断だけは、もう したくはない・・ このレースを 続けて行きたいのだから・・
お互いを 励まし合い、粘り強く 取り組んでいる・・ その眼差しに 力は 残っている様だ・・
彼らセカンド達に、ファースト時代の 苦汁は 飲ませたくないと、改めて 感じさせられた・・
厳しいが、今はガマンして 進め!・・ いずれは 手にするであろう、喜びと 充実感!・・
セカンドジェネレーションズと して、周囲の人達を 見返せるまでに なって欲しい!・・
そして いつかは、強制・強要ではなく、真にレースの 好きなメカへと、遂げてもらいたい・・
上田も・・ そして もちろん、中村も・・ 彼らの成長から、目が 離せないのだから・・