昨年末に新たなRCM製作を始めると言う事で、中村を筆頭にクロ&藤本でチーム編成をした
J・IさんのRCM-155プロジェクト。本日より解禁と言う事で、記念すべき第1回目です!
今現在、RCMのシリアルナンバーは160番台に入ったと言うのに、何故今155番なのか?
それはこのベース車探しに手間取ったからです。(なっかなかイイのが見つかんなくて・・・)
実は昨年の秋口に、ご契約いただいていた為、先にシリアルが決まっていたと言う訳です。
このJ・IさんのZ1000R。中村的には今回、非常に製作意欲を刺激されると言いましょうか・・
作業内容がわりかし個性的なメニューなので、かなりヤル気にさせられてます。
さて、まずは全分解。(分解工程は実は以外に重要な作業で、ここは私自ら1人でやります。)
この分解の段階で、必要な部品や作業内容がある程度見えてくる為、私1人でやる訳です。
メインハーネスはカチカチに硬くなってますなぁ・・・。この辺りのパーツも一新せにゃダメだな・・
古いのはポイ!しちゃいます・・。ハーネスだけでなく、キーセットなんかもポイ!ですね・・・。
キーセットもハーネスも既にメーカー廃盤となっている電装ですが、ためらい無く捨てます。
何故なら”ジャーン!”メーカー純正のハーネスとキーセット(それもR-Ⅱ用)があるからです!
RCM用にと、かなり前に何セットか買い込んでおいた秘蔵品を”蔵出し”して来たのです。
いやぁ~これあって良かった・・。社外再販品よりメーカー純正の方が、品質も全然イイしね!
しばらく寝ていた車両なので、エンジン内に湿気が浸入してないか?心配してたのですが、
オイルを抜いたら以外にも、非常に良い状態のオイルが出てきたので、ホッ・・としました。
屋内保管で管理されてた様なので大丈夫ですね。(たま~に、ヒッドイのあるんですよ・・・。)
最初、J・Iさんにこのベース車を見せたら「エーこれなの~?」と言っておりましたが、イヤイヤ
やっぱりこのR-1、程度イイですよ・・・。埃を拭いたらフレーム塗装もすごくキレイでした!
前回見ただけで曲がっていると判断した、後部エンジン・マウントボルトを引き抜きましょう。
この段階ではとりあえず、すんなりボルトは抜けますね・・・。ついでにエンジンを降ろします。
クロ&フレーマーの出番です。(な・何でお前ら笑っとんだ?・・楽しいんかい?・・・)
写真わかりずらいかもしれませんが、エンジン・マウントボルト。やはりかなり曲がってました。
Z1000Jから最終モデルのGPz1100まで、前部エンジン・マウントがラバーマウント式に
なったこの一連のZ系は、後部リジットマウント部に、みんなシワ寄せ来ちゃうんですよね・・・。
パワーON&OFFの繰り返しで、エンジン自体が振動し、動こうとしているのが原因です。
ノーマルでもこの症状は出る為、今回の様なハイスペック・17インチラジアルタイヤ化したり
吸排気系を変更して出力アップする仕様では、フレーム補強は絶対欠かせないメニューです。
「ラバーマウント式を廃止して、リジットにしちゃえばイイんじゃない?」と声が聞こえそうですが
エンジンから発生するバイブレーション(振動)を、低減する為のラバーマウントですから、
せっかくのその機能を捨てるのは、中村流ではあり得ません。(ラバー生かしてやりますよ!)
てな訳でフレーマーの出番です!「・・ハイ、これやっといて!・・」 「は・はい・・・」 「・・・・・・・」
「ところでCB1100Rはどうなのっ!・・・」 「す・すみません・・・」 「・・・・・・・・・・・・・」
2011年、順調でなかった男の葛藤を、またお送りする事になりそうです。