S・Kさんの愛機Ninjaを、RCMスポーツパッケージ・TYPE-R化する、今回のプロジェクト。
ついにこの回で最終回です。 「あぁ・・想えば昨年の秋から4ヶ月もかかってしまいました・・。」
残す作業もあとわずか。全体を見て仕上げます。(フィニッシュを怠けると台無しになります。)
フロントフォークはRCMではおなじみ、”OHLINSエクスモード”その為ブレーキキャリパーは
取り付けピッチ40ミリの定番、ブレンボキャスト4ポットなのですが、実際に取り付けてみると
何となくイマイチ?・・・。このゴールド色が、何とも言えない安っぽさを出してると言うか?・・・
いわゆる「¥16000円ですっ!」と言った雰囲気を、全面にかもし出しておりますな(笑)・・・。
このクラスのRCMには相応しくない!と、言う事で分解し、アルマイト処理を施しました。
光沢ガンメタアルマイトです。分解ついでに、ピストンとキャリパーシールの相性を良くするべく
”揉み出し”も施しておけるので、一石二鳥です。(RCMは新品キャリパーでもやってます。)
アルマイト処理前の写真がコレ・・・・・。そして・・
こうして取り付けたのがコレ!・・・どうです?少しだけ高級感が出た感じがしませんか?・・・。
まぁ、ここら辺も個人のシュミなんでしょうけど、中村流ではこんな感じの仕上がりが好きです。
続いて今回のRCM・TYPE-Rでの最後の作業!ブリーザーホース処理を致します・・・。
エアークリーナーBOXをはずした為、ブローバイガスがホース差込口から放出されてます。
このままだと、ケース上部がオイルまみれになる為、ホースを取り付け誘導するのですが、
ホースの差込口が短く、しかも抜け防止のリブが無い為、ホースが簡単に抜け易いのです。
ブリーザーホースの差込口を旋盤でワンオフします。材質は溶接性に優れたA5052材です。
ボール盤でブリーザーキャップの天井側に、新しく穴を開けます。 ブリーザーキャップ側には
遮蔽板が付く構造となっており、写真の位置に穴を開けないと、オイルを拭き返し出します。
従来の差込口を切断し、この後溶接で埋めます。右のが新たに削り出した差込口です。
アルゴン溶接でくっ付けましょう。熱歪みが出ないように、注意しながら進めます。
出来ました!上向きに変更された差込口には、抜け止め用のリブもあり、バッチリです!
どうですか? ”これまたいかにもカスタム調”って感じが抑えられて、シブメでしょう!
これで走行中にホースが抜けたり、ホース軌道のせいで折れ曲がったりする事がありません
RCM-157・NinjaスポーツパッケージTYPE-R 最後の作業終了です。
S・Kさん大変お待たせを致しました。 次回、車両をお見せ致しますので、お楽しみに!・・・。
P・S あす23日(日)は所用の為、わたし中村と店長☆は、お休みをいただきます。
よろしくお願い致します。