S・HさんのRCM-173・Z1‐R・・。担当メカは中村を筆頭に、クロ&藤本のチームです。
シャシーは藤本、エンジン・吸排気はクロが担当。中村は、高みの見物・・・な訳ありません!
中村は、細部の単品製作モノや、各パーツの取り付け・取り回しなど、全体のコーディネートを
担当しています。実はこれが一番、仕事が細かくて多く、センスが問われる重要なトコです・・。
藤本がリア回りを加工中・・。スイングアームは、SCULPTURE製18インチホイール専用品。
この18インチ用も、17インチ用と同じくスイングアーム長が、若干長めに設定してあります。
チェーンの引きシロ中央部分あたりで測って、520~525㎜位・・。トラクション重視型です!
昔はよく、540㎜長のモノを使ってましたが、今ではZには少し長すぎると言う事でヤメました
RCM-173では、アルミのチェーンケースを取り付ける為、諸々の寸法算段が必要です・・。
ひっそりたたずむ、クランクケースAssy・・。いよいよクロがエンジンを組みに取り掛かります。
芯出し修正後のクランクシャフトをセット・・。ベアリングの転がり摺動は、とっても滑らか!・・♪
ミッション各パーツは表面を軽く磨いてあげます。スライド機構がスムーズになり、操作性が
格段に向上します。シフト系統がカッチリすると、気持ち良くバイクを走らせられますからね!
この辺りのメニューは、RCMでは極々当たり前の作業・・。地味だけど非常に効果的です。
ガスケット類はもちろん、”カワサキ純正!”密着性や形状精度など、純正が一番イイです。♪
クラッチ系統は、ハウジングごと全て丸々、Z1000ポリスの純正部品にコンバートします・・。
ここも昔だったら、ハウジングのスプリングを交換し再生させる、リビルド加工だったんですが、
時代は流れ?パーツAssyで交換する様になりました・・ポリスのハウジングはアルミ製で軽く
構成部品の全てを新品にできるトコロがいい!・・お金は前より少し、掛かりますけどね・・(汗)
ケースの合わせ面を面取りしています。これも地味で時間のかかる作業・・。ふぅ~って感じ・・
何やらワッシャーの様なモノを持ち出しました・・。左右のセットを調整する為の、シムです・・。
実はコレ、Z1000ポリスのクラッチ・ハウジングを、コンバートする祭の必需品なんです!
ポリス用ハウジングのセンタースリーブと、ミッション・インプットシャフト側の、オイル経路を
オーバーラップさせる為に用います。ただ組むだけだと、オイル流量が半分しか流れません。
だからと言って焼き付くホドの事ではないですが、ウチではしつこい位キッチリやります。(笑)
ミッションのドック・クリアランスなんかも、同様にシム調整をしてから、組み付けいたします・・。
RCM-173・・・ここまで順調です・・・。来週にはエンジンがフレームに載る事でしょう・・。
クロは相変わらず、最低でも月に3~4機のエンジンを組み上げています・・それでも以前より
数は減りました・・。この一年間で最も成長著しいかも・・?最も当人はクタクタですが・・(笑)。
そのウチ、全日本のメカにでも、修行に行かせようかなぁ!?・・。などと考えております・・。
S・Hさんっ、とりあえずこんな感じで御座います!・・また進展ありましたら更新しますよっ!