S・Hさんの、RCM-173・Z1-Rは、ウチでは比較的少数派の、18インチホイール仕様・・。
もちろん17インチ仕様車とは、造り方が結構違って来るんですが、殊エンジンに関して言えば
17インチ仕様と18インチ仕様で、それほど大きな違いはありません・・。まぁ、しいて言うなら
18インチ仕様車の方が、マイルドなエンジン特性を、選択しがちってトコくらいですかねぇ・・。
これは、中村がイタリア出張に行く前のシーンです・・。すでに腰下が組みあがっています・・。
シリンダーライナーには、”パルフォスM処理”を施しました・・。写真では、わかりづらいですが
ライナーが黒ずんでるでしょ!・・燐酸マンガン系の不溶解性皮膜を、定着させた色なんです。
耐摩耗性に優れており、摩擦抵抗をも軽減させる効果を、発揮するんですよっ!♪ 実際に
潤滑油をつけてピストンを動かしてみると、抵抗の少ない感じが、すぐにわかる位です・・。
シリンダースタッドを植え込み、ピストンを組み付けます・・スタッドボルトは、サンクチュアリー
オリジナルのクロモリ製・・。ネジ切りされていないシャフト部径が、φ10の設定になっている為
ケースにネジ込んで行く祭、潜り込んで行ってしまう事がなく、全スタッドボルトの有効長が、
きちんと整列してくれる良品!・・長すぎず、短かすぎず、ウチではみんなコレを使ってます!♪
ピストンは純正オーバーサイズ・・。一昔前ならネコも杓子も、社外のチューニング・ピストンを
こぞって使いたがったんですが、今では純正を指定して来る人の方が、多くなりました・・。
ご存知、RCMライフパッケージ・エンジン・・。みんなツカレちゃったんでしょうかね?(笑)・・。
キャブレターは、ミクニのTMRφ36にする為、キャブレターホルダーを、ラージサイズに変更。
それに伴いできてしまう、吸気側ポートの段差を、無くす加工を施しました・・。ポート径自体は
大きくせず、緩やかな絞り形状にしてあります・・。扱い易さとバランスを重視した仕様ですね。
シリンダーヘッドを組む前に、エンジンを載せてました・・。クロはこの手順が好きみたい(笑)。
とまぁ、ここまでが、中村がイタリア出張する前日までの状態・・・。 で、帰って来てみると・・・
おーっ!エンジンほぼ終わってるじゃなーいっ!・・。さすがクロ!・・サボらなかったんだ(笑)。
よーっしゃあ!車体はどうよ?・・どこまで進んだのっ?・・・あれ、車体担当どこ行った?・・・
しゃ、車体・・・・・(汗)。
車体担当者オーバーフローの為・・・私・自ら作業を施します・・。 エンジンが搭載されたので
ステップを取り付けましょう・・。ナイトロ・レーシング製の、Z用です。ナイトロのバックステップは
マスターシリンダーが前方に向いてますが、それには意味があります・・・。後ろ側に向けると、
後付けのタンデムステップKITと、マスターシリンダーの先端部が、重なってしまう為です・・。
リア・フェンダーレスも、振動対策・補強溶接を施し、ブラックにアルマイト処理済みです・・。
ヘッドライト・リムは錆がひどかった為、再メッキ処理を施しました・・。メッキ処理は、そのまま
ただ単にのせている訳ではなく、きちんと下地研磨を施した後にのせています・・。この辺りの
ノウハウは、ウチのバフ研磨担当・菊地が、プロの知識と技術で作業してくれる為、安心!・・。
下地処理せずにメッキした物と、きちんと下地処理後にメッキした物とでは、その仕上がりが
全然違います・・。こう言った加工・工程も、RCMは、徹底した姿勢で仕上げてる訳なんです。
RCM-173・Z1-R・・。車体担当者・不在のまま進んでおります(笑)・・。