時間が空いてしまい久しいT・Yさんの、RCM-168・Z1-Rですが、作業の段取りなどは、
水面下でキッチリと進行中!・・。先日出したフレームが、キレイにダイヤモンド・コートされて
送られて来たので、「待ってましたっ!」とばかりに、早速足回り関係から作業開始ですっ・・。♪
高荷重型であるテーパーローラーベアリングに、グリスをギッシリ詰め込んで、圧入します・・。
ステムはもちろん、RCM用に設計された、SCULPTURE製φ43フォーク対応ステムKIT。
新品ベアリングレースを打ち込み済みの、フレームヘッドパイプに、ステムを組み付けます・・。
ステムナットを適正トルクで締め付け後、ハンドル・ロックがきちんと掛かるか?点検致します。
たまにフロント回りをカスタムしてる車両で、ハンドルロック機能が無いバイクを見かけますが
RCMで、ハンドルロックが効かないなんて絶対NG!ですっ!・・しかもロックを掛けた後に、
ステムが何となくガタガタ遊びが多いなんてのもペケ!。こーゆうトコはバッチリ仕上げます!
一方こちらは、RCM専用スイングアーム。ブロックピース型のブラケットで、リブ角スタビ材を
溶接する様です・・。藤本班長いよいよ本領発揮ってトコですか!?・・さすがですねぇ・・(笑)
ところが突然これです・・。どーやら私に、スタビ加工をやって欲しい様です・・。て、ゆーかさ・・
社員に土下座されても困るんだよね・・(汗)。よーするに俺にヤレと・・そーゆう事だよね!?
また一人・・社長よりも汗をかかず、働かず、稼ぎも悪い社員が、ここに誕生しました・・(笑)。
しょーがねぇなぁ~・・。(T・Yさんのだからやるけど・・そうじゃなかったら受けてないぞ・・)
ブロックピースとリブ角パイプは、きつく差し込まれて連結し、しっかり強度を稼ぐ構造です・・。
左右の平行なども伴う為、緩いハメ合いにしちゃいたいのですが、きついハメ合わせでないと
剛性が犠牲になるので、ここは丹念に寸法すり合わせを詰めて進めます・・。地味です・・(笑)
スタビを点付け溶接し、角度や張り出し具合などをチェックします・・。この辺はうっかり付けると
スタビに、払ったサイドスタンドが干渉したり、トルクロッドとスタビ内側があたってしまったりと
車両立ち上げ後に、「あぁーっ!・・」みたいな事が起こるので、厳重注意ポイントなんです・・。
リブ・ストレート材の補強部材を造りましょう・・。合計6箇所の支柱を、追加溶接いたします・・。
スイングアームに溶接・・もうすぐ完成です・・。ここまでにかかった所用時間は、約5時間・・。
この手の作業は、全てフィニッシュしようとすると、中村でも丸一日は必要・・・。藤本はそこを
わかっていたのです(笑)・・。 さすが藤本・・頭下げてでも、何とかする男です(笑)・・。
リアサスマウントもSCULPTURE製・・。この何の変哲もないマウント・・リアサス・エンドアイと
スイングアームまでの距離が少なく設定されており、17インチシャシーを造る祭に、アームの
たれ角が抑え目に出来る、中々の優れモノだと言う事を、知ってる人は意外に少ない(笑)・・。
RCM-168では、ワンポイント・デザインで、丸肉抜き穴を開けてみました・・。(カッコいい♪)
リア・ブレーキのトルクロッドを固定する、マウントも溶接します・・。この手法はもう定番と言って
よい位です・・。一昔前までなら、ネコも杓子もみんな、フレーム側にトルクロッドを連結させる
フローティング式を使ってましたが、ここ数年はみんな、スイングアームからロッドを引っ張る
リジットマウント式に変わりました・・リジット式の方が、よりリア・ブレーキの制動フィーリングを
捉えやすく、効き方もダイレクトで、リッターバイクの様な重量車向き!扱い易いですからね!
トルクロッド・マウントの溶接にも、注意を払います・・。マウントから、前に向かって伸びている
2本の溶接ビートは、接合強度を上げる為の一工夫です。建築などでも用いられてる手法で、
これにより、マウントが剥がれてしまったりする事が防げます・・。何せブレーキですからねっ!
スイングアーム完成しましたっ! いい感じです!この後はバフ研磨担当の、菊地に託します。
T・Yさ~んっ!ヘアーライン処理行きますよ~っ!アルマイト処理するか、決まりましたかぁ?
中村は、ヘアーライン仕上げのままでも、似合うと思いますけどねっ!♪