こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
今年のブログも、残す所あと2回!
RCM製作記ものは、これが今年最後となります!
行ってみましょう (^^)/
埼玉県在住 S・Aさんの、RCM-565 KZ1000MK-Ⅱ(その2)です!
ほぼ全部盛りのメニューで仕切り直しされた、S・Aさんの RCM-565。
ず~っと待って、ようやく回って来た SCULPTUREスイングアームに
リアサスマウント&トルクロッドマウントと スタビライザーを溶接します。
う~~~ん・・・ いいですねぇ~・・・
自画自賛ですが、何てカッコいいフォルムなんだろう!と 思いました ( ̄▽ ̄)
やっぱりスイングアームスタビには このリブ角パイプが一番映えると思います。
ジュラルミンとしての剛性と溶接定着性を備えた、7N01によるリブ角材は
押出しによる特別なラインナップ材で、サンクチュアリーではA6063から
総削り出したブロックピース状のブラケットとラグ合わせをして、補強溶接を
施工しています。
ただパーツ交換するだけのボルトオンカスタムでは満足できないと言う方達に
圧倒的に支持されているスタビライザー補強・・・
他にもモナカ合わせなど 板金力を駆使して行うスタビライザーも選べるんです。
ここに来てエンジンも 急ピッチで進行。
定番のクランクシャフトフルリビルドは、もはや欠かせないメニューの一つで
これを行うか行わないかで、相当違うのは確かな事・・・
特にZ1-RとMK-Ⅱは、なぜか位相ズレ起こしてたり コンロッド大端部内部が
段付き摩耗してたりと言う個体が多く、よほど酷い状態でない限り芯出しだけで
組み付ける場合もあります・・・
でも やはりこのフルリビルドしたクランクのエンジンと比べると、もう誰にでも
わかるほど完成したエンジンは低振動で滑らかになりますから、本当なら全部に
採用したい位のメニューなんですわ (-ω-)/
このRCM-565も、もちろん6速クロスミッション&EVOシステムを採用。
エンジンオーバーホールは もはや当然な事・・・
精密内燃機加工でしっかりオーバーホールする事は もう絶対コースな訳ですから
そこは「あたり前!」なメニューとして、その他の特殊メニューにこそ 面白さが
潜んでいる訳であり、S・Aさん 迷わずリクエストされました (^_-)-☆
でも 特殊メニューと言うだけあって、そのまま組み付けるだけでは成り立たない
性質もあり、経験値とノウハウを必要とされる・・・
時にはミッションギヤの背面を 旋盤でスライス加工する事もあったり・・・
ちなみに湯浅が微笑んでいるのは、お正月の待ち受け画像を撮っているからで
この作業をしてる最中 「これ、お正月の待ち受け画面用だかんね」と言ったら
「ちょ~っと待って下さい!」と 旋盤を止め、どこかに行ったかなと思いきや
髪をとかして走って来ました・・・
この微笑みも 本人が意図するものだそうで・・・ (;^ ^A
元旦にアップされる待ち受け画面の湯浅は この画像になりますので、皆さん
正月早々に、え~と・・・ ごめんなさい・・・ ( ̄▽ ̄;)
ミッションギヤの本題に戻りましょう・・・(苦笑)
歯車の背面を旋盤でスライスしたミッションは、クランクケースにアッセンブリ
装備して各部をシックネスゲージで測定・・・
精密シムだけで調整しきれない個体は、コンマ単位レベルで僅かにスライスして
徹底的に完璧なドッククリアランスを追求。
サンクチュアリー本店ではこの1年で、以前よりもこのミッションの調整に対し
かなり錬度が上がっており、そこはレースから得た恩恵であると感じています。
レースから得たノウハウは門外不出の知識であり、その貴重な経験と技術は 現在
勤務しているメカニック達にも伝えて行く・・・
大事な事だなって思います ♪
すみません!
トロコイドローター式ハイプレッシャーオイルポンプKITを組む所なんですが
相変わらずのオーダー続きで、工場分で回せるのが来年2月すぎになってしまう
事からやむなく、ギヤ式オイルポンプを暫定で取り付けました・・・
S・Aさん、納車前には必ずトロコイドポンプに換えますから、最初の火入れは
取りあえずこれでガマンして下さいね <(_ _)>
腰下が組み上がった所で、引き続き腰上の組み立てに移行・・・
シリンダースリーブはおなじみ、PAMSさんのESTライナーになってます。
バルブ回りの画像を撮り損ねましたが、シリンダーヘッドも いつもの内燃機
加工で仕上げています。
ハイカムもメニューに入っており、バルブスプリングはバネレートアップした
ものへ変更して タペットもインナーシム化しました。
タイミングホイールできっちりバルブタイミングをロブセンター合わせすれば
カムシャフトの組み込み 完了!
この手の作業は、こうしてブログでお見せしないと オーナーさんが見る機会が
中々ないだけに、同じ様な工程でもなるべくお見せする様にしているんです。
実は隠れたヒット製品・・・
サンクチュアリーメカブランド製のタコポートキャップも取り付けました。
これはワイヤー駆動ではないタイプですから、と言う事は タコメーターは
電気式になると言う事ですな。
残すクラッチ板とオペレーションプレートを組み付ければ、エンジン完成!
近日中にフレームに搭載されます!
S・Aさ~ん!
来年春の納車めざして、徐々に進んでおりますからね~~~! (^^)/
さぁ・・・
29日もしくは30日に、年内最後のブログ更新をして今年も終わりです。
= お知らせ =
サンクチュアリー本店では12月29日に大掃除を行い18時で閉店。
12月30日~1月5日までの1週間、年末年始のお休みを頂きます。
1月6日より通常営業となりますので、よろしくお願い致します。