こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
昨晩更新されたサンクチュアリー福岡店のブログで、広島県在住T・Mさんの
RCM-631 Z1-Rをチラリ見ました (^^♪
このRCM-631 Z1-Rは、福岡店店長の梅田が 本店勤務時代から担当を
務めて来た何台かあるRCMの内の1台・・・
今年の4月から福岡店で奮闘して、本店時代から引き続き進めて来たRCMが
複数台完成しそうな感じです。
他のブログで完成したRCMの姿を見るのって、なんだか不思議ですね・・・
とっても新鮮な感覚で見る事が出来ました ♪
それにしても公園での撮影シーンは暑そうだ・・・ (;^_^A
楓君~!(福岡店のメカ) あまり無理しすぎないようにね~
それでは、こちらも本題に!
神奈川県在住 T・KさんのRCM-642 KZ1000MK-Ⅱ(その2)です!
シートレールの後端部に違和感があるフレームは、結構な頻度で見かけますから
なにも今更めずらしい事ではありません。
海外、特に欧米ユーザーはバイクに求めるフォルムの一つに【短いテール化】と
言うセンスがあり、Z系車両もテールを短くする為にシートレールをカットした
個体が多いんです。
実は中村も、長目のテールスタイルが好きではないので気持ちはわかるんですが
その為にシートレールをカットするのは さすがに躊躇しますわ・・・(;^_^A
でも、このフレームのシートレールはカットされたレールを元に戻したと言う
訳でもなさそう・・・
よく見ると、ストレートであるべきパイプの部分に僅かな波うちが見られます。
それも左右共に・・・
テールランプが取り付けされる後部のブラケットも波うって歪んでいますね。
これは後ろからクラッシュされた過去があるフレームでは?と推察しました。
シートレール自体はメインフレーム側の様な多様な機能を求められておらず
あくまでもテールランプやシートを取り付ける為のブラケットな訳ですから
多少の曲がりや歪はマシンの走破性能に影響しません。
そう考えますと そこまで深刻とは言えないんですが、これが見えてしまった
以上 気になるのが人の常でしょう・・・
繋ぎ合わせたと思える痕跡があったんですが、前側のパイプとズレて段付きで
溶接されており、いくらブラケットなんだからとは言え気になります・・・
むしろ、このシートレールを直された方が その時にちゃんと直してくれてれば
それでOKってとこだったんですけどね ( ˘ω˘ )
ここは【フレーム修正】ではなく【フレーム部分補修】の分野になりますので
サンクチュアリー本店内での板金加工で直す事になりました。
フレーム修正の分野でもう一つ直したのが、このステアリングストッパー部。
ヘッドパイプ アゴ下に溶接された丸いピン部がストッパーなんですが、だいぶ
そっぽを向いてたらしく加熱して真っすぐに戻されてます。
相当そっぽ向いてたらしいので、そう考えると 以前はハンドル切れ角が左右で
だいぶ違ったんではないでしょうか?
フレームはバイクが姿・形になっていると問題ある箇所に気が付きにくいもの。
エンジン同様、分解してみて やっと見えて来る症状に気が付きます・・・
乗り物も人間の体と同じで、外からじゃ判断できないものが沢山あるんですわ。
では、シートレールの板金加工補修はドナーパーツが入手できた後に行うとして
先ずはフレーム補強から始める事に・・・
サンクチュアリーでは、機械構造用炭素鋼STKM13Cのパイプを材料に
一つひとつ手加工で丁寧にすり合わせした補強材を溶接しています。
地味に時間が掛かる作業ではありますが、結局このやり方が一番でした・・・
人間が自らの手と目と感覚で身に着けた仕事は、意外にも優れた完成度なもの。
佐々木メカは この手の加工においてかなりの手練れだと言えます。
もちろん3年や4年で身に着く技術ではありませんから、忍耐力や勤勉さが
必要なんですが、何より「この仕事が好き」じゃないとダメなんでしょうね。
作業はレイダウンへ!
新型レイダウン治具を駆使して 精度バツグンの加工を行いたいと思います!
T・Kさ~ん!
フレーム&エンジン共に 想定外の加工が追加になっておりますが、捉え方を
変えれば、明白になった部分を今回修復できますので良かったかと思います!
今後の展開に ご期待下さいね~ (^^)/
= お知らせ =
明日8月2日は 内燃機加工部門ディンクスの新入社員歓迎会を開きます。
そのため 一部のスタッフ達は営業終了時間まで居るものの、本店メカ達と
ディンクスの加工技術者達は夕方から不在になります。
ご不便をおかけしますが、よろしくお願い致します。