こんばんは、ノーブレストの中村です。
こちらのブログは新年のご挨拶も無しにて 大変失礼しておりました・・・
改めまして、この春には新カタログ ”THE BIBLE-10”も発行となりますし
皆様、本年も何卒よろしくお願い致します。
さて【製品業務部】と名が付いてますから、正に製品を主体とした部署なんですが
製品の設計や開発、試作からテスト走行、ものによっては内製での量産に至るまで
サンクチュアリーが行っております。
今回ご紹介しているのは前回からの引き続きで、いつもとは違う路線もの・・・
三重県在住 K・Oさんからオーダー頂きました RCM-592 Z-1をご紹介すると
同時に、クラシックシリーズパーツの進捗模様をお見せします!
前後18インチスポークホイール仕様と言う、今までのRCMでは見られなかった
ノスタルジック路線の RCM-592 Z-1。
コンセプトは、クラシック調でありながら最低限スポーツバイクとしての動性能を
確保できるスペックでと言うもの・・・
それでもマフラーはスチールのショート管で、ステップもアルミ削り出しではない
ちょいバック&アップの楽なポジションのものを、と言うリクエストでした。
スチール製のペダルを造るべく、これは完全内製で生産して行く事になりそうだと
早速、試作品を製作中・・・
内製で量産するとなると専用治具も造らなければなりませんが、治具を造るも何も
先ずは試作品でペダルのストロークやタッチなどを確認し、これと決まってからに
なるので、何はともあれ試作品からなんです。
ショート管の方は、ようやく出来上がったかな・・・
簡単そうに見えるでしょうけど、ノーマルより幅の広いスイングアームの車体に
ショート管を違和感なく取り付けするのは、実は意外に大変な事でして。
集合部から後ろ、外へオフセットして 最後のテールパイプが中へと戻るんですが
この曲げ部の角度がカクカクきついと 凄くカッコ悪いんですわ・・・ (-_-;)
セミワイド幅スイングアームで干渉しないオフセットにしましたが、差し込み式
組み立て構造にしたので 差し込み部を少し右に回せばテールパイプが外に、逆に
少し左に回せば内側に入ってくれる為、スイングアームの幅が僅かに違う位なら
取り付けできる事でしょう。
このあとステー部を設けて、マフラー本体は耐熱塗装工程へと旅立ちます。
組み立て式マフラーは先程でも述べた通り、差し込み部の位置を少し変える事で
テールパイプの位置を「やや外側」もしくは「やや内側」に微調整が出来ます。
他にも「アップ気味」あるいは「ローダウン気味」と、軌道もいじれるのですが
さすがに ”ショート管” ですからね、スプリングもブラックにメッキしました!
で・・・
今更ながら、このタンデムステップが気になり出した訳なんです・・・ ( ̄▽ ̄;)
アルミ削り出しでコンパクトなのは、今回のコンセプトに沿わないなと・・・
造ろ! もう造ってしまお!
どんどん話 広がってます・・・
こうして急遽、ナイトロレーシング製タンデムレールKITが誕生・・・(苦笑)
先程のショート管は、MK-ⅡやFX-1のタンデムレールであれば切らずにそのまま
付来ますが、さすがにZ-1の場合だとタンデムレールを切らねば取り付けが出来ず
主にZ-1用としてラインナップする事になりました。
これも社内量産ですから、つまり・・・
自分の仕事だ・・・ (^_^;)
メインステップのコの字型ホルダーも、スチールの曲げ込み材にて用意しました。
更にメインプレート本体もスチール材から切り出してコの字ホルダーを溶接・・・
まだあくまでも試作品なので、形状やボルト類など ここから大きく変わりますけど
左側のステップはこんな感じ・・・
右側も、リアマスタープッシュロッドのブラケットやブレーキスイッチの構造など
ここから大きく変更しますので、これも「今現在こんな感じ」として見て下さいね。
いやいや、このクラシックシリーズ・・・
結構、大変です。
いつものアルミ削り出しステップKITやチタンマフラーをやってる方が、何倍も
楽かも知れません。
つくづく(ウチって こういうの慣れてないんだな~) と、思いましたね (;^ ^A
K・Oさ~ん!
あともう少しって所まで来てますので、お待ち下さいね~!